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関西記事3連コンボ 借り物


関西の鉄道ダイヤ削減検討を 節電で近畿運輸局が打診関西電力管内でも夏場の電力不足が懸念されるなか、近畿運輸局が関西の鉄道各社に対し、節電に対応したダイヤ編成を検討するよう打診したことが10日、わかった。ダイヤ変更には2カ月程度かかるが、鉄道各社は一部時間帯での運転本数の削減など抜本的な節電対策を迫られることになる。

 京阪電気鉄道では近畿運輸局の要請を受けて、列車の運行本数の削減に向けた検討に入った。具体的な削減本数は今後、詰めていくが、JR東日本が首都圏の一部路線で7月に平日の正午から午後3時まで運転本数を減らす「節電ダイヤ」を導入するほか、首都圏の一部私鉄でも土休日の運転本数を減らしており、これらの事例を参考にして決める。

 JR西日本と近畿日本鉄道はこれまでも、駅や車内の日中消灯、券売機の一部停止などの節電策を検討してきたが、節電ダイヤの検討を余儀なくされそうだ。

 近畿運輸局が検討を打診したのは、関西の鉄道各社の電気担当者を集めた6日の節電に関する会合。関電管内でも定期検査中の原発を再稼働させられなければ電力不足が懸念されるため、同局は「電力不足による混乱を避けるためにも、いつ何があってもおかしくないようにして欲しい」と求めた。

 東日本大震災発生直後、東電管内の首都圏では多くの路線で一時、列車運行ができなくなった。近畿運輸局は節電ダイヤの検討を求めたことについて、「駅構内の節電だけで削減できる消費電力量はおおむね2%程度。それ以上の節電にはダイヤの組み替えが必要だが、その作業には少なくとも2カ月程度は必要。節電要請が来てもすぐに対応できない可能性がある」としている。

 節電ダイヤをめぐっては、すでに大阪市交通局が市営地下鉄など9路線で、10~20%の節電に必要なダイヤを試算。

 全路線での20%の節電を達成するには、御堂筋線以外の8路線を休日ダイヤにするなどの対応が必要としている。
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