先週まで2週間ほど大阪に行っていました。震災や不透明な政局の影に隠れて、あまり報道されていませんが大阪が大きく変わっています。大阪駅舎が新しくなり、人の流れが変わりました。
今まで駅から道路を通ってデパートに向かっていたのが、ホームの上にできた大きな屋根つきのコンコースから、新しいデパートとショッピングモール、そして従来からのデパートと流れるようになりました。新しい景観と近代的な街並みができています。
変わったのは大阪駅だけではありません。大阪府議会で、橋下知事が提案した「君が代起立」と、議員を109から88に削減する「議員定数削減」の二つの条例が可決成立しました。これには、地方議員選挙で知事与党となる大阪維新の会が過半数を抑えていたことにもよりますが、難しい議案を既存政党の反対を抑え成立させたことは、指導者の力量の違いを見せつけたものとなりました。
今回の震災で大きな災害をこうむった企業は、とりあえず復旧に向けて動きましたが、その後の展開については、関東・東北地区にとどまるか、国外脱出を図るのか迷っているものと思われます。そんな中、関西地区に管理部門を移すところが多いと新聞は伝えています。
JR東海が進めているリニア新幹線は、東京と大阪を1時間ちょっとで結びます。終着となる新大阪駅にも来年度には、阪急がデパートとホテルを建設中とか。日本中が節電と緊縮ムードに包まれて元気がないと思っていましたが、そうでもないようです。関西地区が生産活動の拠点として元気を取り戻し、ホームレスの数、生活保護世帯の密度で日本一といったネガティブなイメージを一掃して欲しいものです。