6月2日に米国商務省が発表した4月の製造業受注統計(正確には製造業出荷・在庫・受注統計)を用いて作成した在庫循環モメンタムはこのようになっています。下落が多少目立ちました。
もう少し最近の動きを拡大すると出荷の勢いが衰え、在庫が伸びていることが在庫循環モメンタムを低下させていることがわかります。
製造業全体で見れば、在庫循環モメンタムの下げは気にするほどでもありませんが、重要なセクターで弱い動きが鮮明になっていることに注意する必要があります。
自動車を見ると、かなりはっきりと下げています。
また、コンピュータと周辺機器の在庫循環モメンタムも同様に軟調さが鮮明です。
果たして、在庫循環モメンタムが一段と下降するかどうかは判断が難しいところですが、個人的なシミュレーションによれば大きな心配はなさそうです。
しかしながら、ダウ平均株価は景気サイクルの実態から離れて、量的金融緩和第2弾で上振れしていますので、第3弾がなければ調整色が強まりそうですので、警戒を怠れないようです。
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