先週は、火曜日に、日本の鉱工業生産指数はそれほど良くはなかったのに、突然、円安方向に振れた。日本の生産が底を打ったというのが、理由だったらしい。そののち、アメリカ市場とイギリス市場との市場開け、アメリカの指標の悪化から、週末まで、ドル安が続いた。不思議なことに、ダウや、原油に如実に反応するユーロが、金曜日、ダウが下げたのにもかかわらず、突然、上昇し始め、117.50銭代で、取引を終えた。
先週は、日本で、喜劇が講演された、それは国会であった。劇場型政治、ここに極まれりである。小泉の、郵政民営化以来、日本の政治は、ある意味、ショー化しており、郵政民営化に賛成する者は正義で、反対する者は悪という風にである。まるでプロレスであり、この構図は、民主党と自民党とにもあてはまる。自民党は、官僚政治なので悪。民主党は、脱官僚なので正義という風になる。
それはさておき、菅首相を、不信任決議案で、首相を退任に追い込めなかったので、おそらく、菅は、任期満了まで、首相を続けるつもりなのかもしれない。その後の、辞表を提出した副大臣が慰留されて、辞意を撤回、これは、政治でなくて、ある種の喜劇としか言いようがない状態である。これまでの経過が示す通り、おそらく復興も、これで、さらに遅れることになるだろう。鳩山にしても、突然、不信任案に賛成派から否決にまわった。おそらく、自分の派閥の議員に対して、今回不信任案が可決されると、総選挙になるが、その時、おそらく、諸君らの中で再選し、議員となって、国会に戻ってくる人間は、皆無に等しいが、日本のために、あの菅を首相に据えておくわけにはいかないので、不信任案に賛成しようではないかということを飲ませられなかったのであろう。とんでもない話である。日本という国がかなり豊かな国であるために、あのような輩たちに、政治を任せても、なんとか国として機能できてしまっているのである。震災の復興事業の開始が、かなり遅れるかも。
あの菅の不信任案否決のあとのにやついた顔を見ていると、1ドル3000円くらいの円高になってもおかしくないと思えるのであるが、円が買われているので不思議であると言いたいが、別に不思議なことはなく、為替のレートは、中央銀行の政策によるところが大きいようである。つまり、ジャブジャブに通貨が発行されない限り、レートの動きは、それほど、変化はないということである。かつての通貨で、現在でも一応通貨的な位置づけにある金の値段が上がっているのは、その対照的な位置にあるドル(紙幣の代表と現物資産という意味合いにおいて)がまき散らされた結果、ドルが減価されたためである。
<為替相場>
ドル円 79.30~81.70
ユーロ円 115.50~120.50
ユーロドル 1.4350~1.4850
アメリカの指標悪化のために、ドルが売られ、ギリシャ懸念後退のために、一息ついた、ユーロが、それに代わって買われた(リスクオフ状態にもかかわらずである)。また、6月9日には、ECBの金利発表があり、これのために、ユーロが強いのではないかと、ウシ象は睨んでおります。また、同日にイギリスの金利発表があるが、イギリスは景気が悪いらしく、金融緩和を実施したいとの発言もあり、現在、弱含んでいるところである。
今週の指標は、余り重要なものが無く、6月9日のアメリカ新規失業保険申請件数、失業保険継続受給者数、ブルームバーグ消費者信頼感ぐらいか、イギリスの指標で、6月10日に鉱工業生産があり、あと、オーストラリアの指標が、多く発表されるので、この二つの通貨に注目しておく必要がありそうである。
もし、ユーロが弱含むことがあれば、6月9日までの間であるならば、ユーロ買いをしてみようかなと思っています。ユーロポンドの先週のレートは、1.120~1.154、ポンド売り、ユーロ買い。6月9日で、予想の上限に近付いているのであれば、様子を見て、ユーロ売り。円で行くか、ドルで行くか。やはり円か?
来週は、ドル円は、あや戻しで、だらだらと円安方向に振れるのではないかと考えています(月曜日、戻りを期待して、ドル買いしてみようかな)。
注意するべきなのは、木曜日かな?
<株式市場>
日経平均 9350~9650
ダウが下げたので、月曜は、下げから始まるか?一応、買いを入れる準備だけはしておこうかと思っています。先週は、月曜日に売った日経平均先物の売りポジションを買い戻したので、少し儲けさせてもらった。個別銘柄も少し買い戻し、いくつかの銘柄は、売り増ししたが、その売り増し分は、土曜日に買い戻した。
この頃、日記の最後を大文字で締めくくることが多く、これがまた、面白く感じられてしまうのである。
今回は、意表をついて、小文字で、締めくくりたいと思います。
ジャイアント馬場