民主党の鳩山由紀夫前首相は3日午前、都内の私邸前で記者団の取材に応じ、確認書を交わしたにもかかわらず退陣時期を明言しない首相を「政治家同士の約束を守れないのならペテン師だ」と激しく批判した。発言の詳細をお伝えする。
--2日に菅直人首相と交わした確認書の記載事項の解釈をめぐり認識に違いがあるようだ。首相は辞任の時期を原発事故の収束をめどにとしているが、どう思うか
「お分かりのように、昨日は内閣不信任決議案が可決される勢いだった。で、首相に『このように野党の力で辞任させられるならば、ご自身の意思で辞任を表明してもらいたい』ということで、私は官邸にうかがった。そのことは首相も分かっているはずだ。で、『お辞めいただきたい』と。その時期に関して、確認書を交わしたということだ。『復興基本法の成立と、平成23年度第2次補正予算案は成立までではありません』と申し上げた。編成のめどが立つということで、お引き取りいただくと。そこに『結構だ』ということだったから、私は『それならば(2日昼の)代議士会でお話しいただき、私から(の発言)も加えて、そのことを確認を申し上げたい』と」
「それに対して、(首相は)代議士会で一切、何もお話しせずに、『理解された』と。当然、私たち、多くの皆さんに大変、不満もあったと思う。当たり前じゃないかという気持ちもあったと思うが、これはある意味で政治家同士だから、口できちっと約束したことは守る。あたり前のことです。それができなかったら、ペテン師です。そんな詐欺師まがいのことを首相がやると、私は思っていない。今でも信じていますから。当然、(復興基本法案の成立、2次補正の早期編成のめどをつける-の)2つの確認事項が守られたら辞めていただく、辞任をするということが、少なくとも二人の間の確認だ」