ポイント
ダウ平均株価は下落したのですが、日経平均株価は僅かに上げてのスタートになりそうです。9,575円の近辺での寄り付きを想定しています。国内の政治的な混乱がマーケットに及ぼす影響は限定的でしょうが、5月の雇用統計を控える米株先物の動きが気になります。ザラバは、前日に大きく下げた反動もあって、一段の下げはさそうですが、軟調気味な小動きでの推移と見ています。
米国マーケットを振り返る
前日の大幅下落の流れを引き継いで、下げ幅を拡大したダウ平均株価でしたが、12時前から基調が変わりました。99.6ドルから41.59ドルまで下げ幅を縮小して終えています。
週間ベースの新規失業保険申請件数が予想よりも多く、5月の小売の既存店売上高が弱かったことがマーケットを冷やしたようです。0.92%下げた百貨店メイシーズのザラバの動きにその様子が示唆されています。
加えて、金価格の軟調な動きを映して、金鉱株ニューモント・マイニングの午前中の低迷が目を引きました。
1.15%ほど低下したVIX指数ですが、12時前にかけて急速な上昇を見せ、投資家心理が一時的に大きく悪化した様子が示されています。
今日の日経平均株価は?
CMEの日経先物価格(円ベース)9,575円の近辺を、今日の日経平均株価の寄り付きのメドとしています。
ドル円は小動きにとどまっており、マーケットへの影響は大きなものではなさそうだと見ています。
ザラバに大きく影響を与える特別な要因はなさそうですが、政治をめぐる混乱が少しばかりの重石になる可能性がありそうです。しかし、それ以上に5月の雇用統計を控える米株先物の動きに注目しています。
今日は主要な経済指標の発表は予定されておらず、決算も13社ほどでマーケットへの影響はなさそうです。
以上から、ザラバは軟調な小動きと見て臨むつもりです。
国内の政治的な混乱について
前日は管内閣不信任決議案の動向にマーケットの注目が集まったようです。しかし、米国株式市場の急落を反映したCMEの日経先物価格(円ベース)が9,530円程度。それに対して日経平均株価の終値は9,555円でしたから、国内の政治要因の株価への影響度は、その他のもろもろの要因を合わせて25円程度。
個人的には、国内の政治的な混乱は軽視すべきではないものの、マーケットへの影響は限定的で、米国市場と為替の動きの影響のほうが重要であると考えています。理由は日米株価の短期的な連動性の高さです。
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