永田町という井戸で蛙が「政局、政局」と鳴いている。年に何回かは自らの存在をアピールするかのように大合唱を始めるが井戸の外から見れば大したことではない。
特別何もない時勢なら「またか・・」で終わりですが、今は未曽有の大災害からの復興と人類初体験ともいえる複数の原子炉による大事故の対処が同時進行しており間抜けな足の引っ張り合いなどしているときではない。
菅総理の震災対応、原発事故対応が百点満点とは到底思えませんが、ではもし仮に谷垣総理なら満点の対応ができたのでしょうか?同じように小沢総理ならできたのでしょうか?
とてもそうは思えません。
少なくとも自民党には現政権を批判する資格はありません。霞が関と結託して原子力発電所やその関連施設を全国の過疎地に乱立させたこと、九百兆円ともいわれる借金をつくり大災害が起きたというのにまるで首が回らない状態に財政を追い詰めたこと。
この二点だけでも私は許し難く思います。
野党が今なすべきことは不信任決議案ではなく政権と積極的に協議を重ねよりよい復興案を作ること、被災者の充分な支援策を一日も早く作ることでしょう。
今回のこのどうでもいい騒動は野党の方により大きなダメージを残すように思います。