日経平均株価とダウ平均株価との乖離にドル円の動きを重ねると、両者が非常にきれいに連動してきました。
ところが最近はその動きに変化が見えます。
3月に入って日米株価乖離が大きく下振れています。理由はいうまでもなく東日本大震災。
しかし興味深いのは、大きく下振れた日米株価乖離がその後はほぼ横ばいで推移しているということです。つまり、日経平均株価とダウ平均株価は一定の乖離を維持したまま、全く同じ動きをしているわけです。
また、ドル円が多少円高に振れても、日経平均株価が大きく下押す可能性は大きくなさそうです。
であれば、短期的には米国株式市場の今後の動きがポイントになりそうです。
今週の米国株式市場は金曜日の5月雇用統計を含め重要な経済指標の発表が予定されています。これまで、景気減速を示唆する指標が続いてきたこともあって、警戒的に見る必要がありそうです。
5月25日に発表された耐久財受注統計を利用して作成した耐久財在庫循環モメンタムはかなり大きな落ち込みを見せていることにも注目しています。
いずれにしても、ダウ平均株価の上値が重ければ、日経平均株価も連動した動きになりそうだと考えています。
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