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ユーロの上値重い、債務危機悪化懸念-英銀格下げ不安でポンド下落




  5月24日(ブルームバーグ):東京外国為替市場ではユーロが上値の重い展開となった。欧州債務危機の深刻化に対する懸念が強まっていることが背景で、朝方にはユーロ売りが先行する場面が見られた。

  また、英金融機関の格下げ懸念からポンドが下落。対ドルで一時、1ポンド=1.6058ドルと4月1日以来の安値を付けた。

  午後4時19分現在のユーロ・円相場は1ユーロ=115円10銭前後。朝方には115円台前半から一時、114円73銭までユーロ安が進み、その後も115円ちょうど前後で上値を抑えられる展開が続いた。

  三菱UFJモルガン・スタンレー証券クレジット市場部為替課長の塩入稔氏は、前日の下落幅が大きかったため、ある程度戻るのは仕方がないが、「マーケットの中でもユーロは下に行くリスクが大きくなってきているという認識が増えている」と指摘。再びユーロが安値を割り始めるような悪材料が出てくれば、「マーケットとしてもだいぶ下のリスクを意識せざるを得なくなるし、そのリスクの方が大きいように見える」と語った。

  ユーロ・ドル相場も朝方に1ユーロ=1.40ドル台半ばから一時、1.4002ドルまでユーロ売りが先行。その後はユーロが下げ渋り、午後には1.4087ドルまで値を戻す場面も見られたが、1.41ドル台を回復するには至らなかった。

  一方、ドル・円相場は朝方に1ドル=82円09銭と3営業日ぶりドル高値を付けたが、その後はドルが伸び悩み、午後には81円62銭まで値を切り下げた。

           欧州債務危機

  格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは24日、ギリシャがデフォルト(債務不履行)した場合、同国および同国の銀行、欧州の他の財政難国に影響が及ぶ公算が大きいとの見解を示した。ムーディーズはこの日、英国の複数の金融機関の格付けを引き下げ方向での見直しの対象とした。

  ユーロ・ドルは前日の海外市場で一時、1.4000ドルを割り込み、3月17日以来の水準となる1.3970ドルまでユーロ安・ドル高が進行。格付け会社フィッチ・レーティングスによるギリシャの銀行5行の格下げやフィッチによるベルギーの格付け見通し引き下げなどを受け、欧州債務危機の深刻化への懸念が強まった。

  ユーロ・円も海外時間に一時、1週間ぶり安値となる113円88銭までユーロ売りが進行。対スイス・フランでは1999年のユーロ導入以来の水準までユーロ安が進んでいた。

  SMBC日興証券国際市場分析部、為替担当の松本圭史課長は、ギリシャ支援に関しては「リプロファイリング(期限延長)なのかリストラクチャリングなのかその辺の用語も含めて、どのような結果が出てくるのか、市場もまったく読み込めない状況だ」と指摘。その上で、スペインなどギリシャ以外の国にも不安が広がるなか、欧州中央銀行(ECB)の利上げ観測についても「果たしてここまでマーケットの環境が悪化すると、インフレファイターとしてのスタンスを保つことができるのかちょっと疑問だ」と語った。

  ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト調査によれば、ドイツのIfo経済研究所が24日発表する5月のIfo企業景況感指数は113.7と前月の114.2から低下が見込まれている。Ifoは今回から基準年が2005年に変更される。

  一方、ドイツ連邦統計庁が発表した2011年1-3月(第1四半期)の実質国内総生産(GDP)の改定値(季節調整済み)は前期比1.5%増で、速報値と変わらずだった。

            米連銀総裁発言

  米セントルイス連銀のブラード総裁は23日、米連邦準備制度理事会(FRB)が6月に資産購入を終了した後も、インフレと経済見通しの判断でさらに時間を得るために、政策金利と総資産規模、声明の文言を現状維持とする可能性があるとの認識を明らかにした。

  ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト調査によれば、この日発表される4月の米新築一戸建て住宅販売は30万戸(年率換算)と前月から横ばいが見込まれている。

  23日の海外市場では株安や商品相場の下落を背景にリスク回避からドルが全面高となったが、アジア株が底堅く推移するなか、この日の東京市場ではドル高が一服。ニュージーランド企業のインフレ期待上昇を手掛かりにニュージーラン・ドルは対米ドルで反発し、オーストラリア・ドルも5週間ぶり安値付近から値を戻した。

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