先週の頭から上昇していたユーロが、週末に下落。ノルウェーが、ギリシャ支援に難色を示したようである。ドルが弱含むかと考えていたが、ドルは、底堅く推移した。ダウは、ユーロの下落を受けて、週末の手じまい売りに押されて、80ドルほど値を下げた。一方で、ニュージーランドが、上昇。2013年に財政黒字化するということであるらしい。また、為替相場を動かす要因にはならなかったが、エジプト、およびチュニジアが国際機関に融資の要請を行ったようである。現在、日本も震災復興のための資金の捻出する必要があり、アメリカも、国債の発行高が、すでに、法で定められている上限まで達している状態であり、ユーロは豚諸国の振り出した国債の問題があり、こうして考えると、世界中、どこを見回しても、金不足の状態である。
FXも、8月からであったか、レバレッジが25倍に抑えられ、つい最近、先物の証拠金も、引き上げられた。レバレッジによる相場の乱高下をおさえたい、思惑もあるのであろう。また、ヘッジファンドへの資金の流入が、増えているようである。ちなみに、ヘッジファンドへ、資金を預けているのは、保険会社などであり、ヘッジファンドといえば、日本では、好ましからざる印象を持つかもしれないが、保険に加入しているのは、そのヘッジファンドを批判している大衆である。
最近バカみたいな考えを持つものが増えており、株の取引は皆を困らせる元凶であると主張している奴がいて、大いに笑わせてもらっているのであるが、アメリカで、曲がりなりにも、景気が回復しているといえるのは、国ぐるみの、株のつり上げ(もちろん、株のつり上げでなく、実際は、不動産価格のつり上げが目的であるが)が寄与しているのである。また、株の空売りはというと、結局のところ、売った株は、市場で買い戻さねばならず、株価を、下支えするのに役に立つのである。売ると下がると単純に思っているかもしれないが、その反面、買い戻しの際は、株価が上昇するということになるのである(この程度のことが分からない奴は、恥ずかしいと思うべきである)。
日本人に、このあたりの理屈がわからないのは、教育制度自体の欠陥であるというよりも、むしろ、みずから学ぼうとしない日本人の幼稚性、つまり、赤信号みんなで渡れば怖くない的、他人が勉強していないので、自分も勉強しなくて大丈夫です!的というか、そのあたりが起因していると思うのであるが、どうであろうか。うえに書いたことなどは、ほんの2~3冊本を読めばわかることである(山田君、座布団一枚・・・・・・もってけ! あるいは表面的なものしか見ようとしないのかも。例えば子供手当や事業仕訳))。
この幼児性は、政府の東電に対する厳しい姿勢に対する受け止め方にも反映しているのであろうか、菅内閣に対する支持率の上昇という不可思議な現象にも表れているのである。総理大臣でいたいがために、国会への予算の提出を遅らせているという菅総理大臣に対する支持が上がるとは、不可思議以外何物でもない。予算の提出を遅らせれば遅らせるほど、東北の復興が遅れ、結果として、それは、日本国全体の、利益にはならず、復興により、景気を上向かせるどころか、震災による、大不況を誘発する恐れがあるということを、理解して、菅内閣を支持しているのだろうか?
それはさておき、来週の予想を立ててから寝るとするかな(今週は難しそうである)。
<為替相場>
ドル円 80.50~82.50
ユーロ円 113.50~117.50
ユーロドル 1.4000~1.4350
ドルが以外と底堅いのは、6月末に終了となる、QE2のためであろうか。そうであるならば、そろそろ、ドルがもう少し、強く推移してもいいかもしれない。先週末は、ドル>円>ユーロであった(ただし、ドルと円とはほぼ横ばいか)。
今週は、指標とニュースぐらいとしか、為替が動く要因がないと思うので、悪いニュースが出ない限り、レンジ相場になるのではないかと考えている。
指標の中でも、やはり、火曜日のアメリカの新築住宅販売件数と木曜日の新規失業保険申請件数くらいか、動くとすれば、火曜日か木曜日か?
ニュージーランドドルが高値圏にあるようにも思えるが、今週はろくな材料がないので、さらに上値を追うかも、月曜朝一に、上を目指してくるようであれば、ドルか円でニュージーランドドルを売ってみようかと考えているところであるが、レバレッジを余りかけずに、ストップを高めに設定しようかと考えているところであるが、手出し無用のほうがよいかも、難しいところである。
<株式市場>
日経平均 9350~9800
週末、シカゴは、ユーロの下落があり、下げで終わった。月曜日は、ダウの週明けの動きをみるために、いったん売られるかもしれない。大幅下落があるかどうかである。が、思うほどには下げないかも。おそらく、震災時の底値で買っている投資家が、含み益のままの状態にしており、これが、日経平均の底堅さにつながっているかもしれない。
ここから、個別銘柄を売り込むつもりはないが、空売りのポジションは、そのままにしておこうかと考えている。先週は、全体の半分ほど、利食いした。
9700を出来高を伴って上抜いてくれば、買いか?
少し、買いを入れてみてもいいかも?
う~ん、難しいところである。昨年は、5月の最終日に、いったん株価が上昇したと記憶しているが、う~んである。買うなら、主力銘柄かな?
株価が弱含むと、どうしても悪い材料が目に付きがちになり、判断ミスを犯し、安値圏で空売りを入れてしまいそうになる。
アメリカの国債発行高、法定上限に達する。
ユーロギリシャ危機、アイルランドとポルトガルも。
中国、景気減速、銀行の不良債権比率。
日本、菅内閣、国債の発行高。
ウシ象の足の裏、うおの目。
いずれも、世界経済に与える影響は甚大である。
悪材料のロイヤルストレートフラッシュである(とくに最後が!)。