自動車保険は売上高にあたる正味収入保険料の半分を占める損害保険会社の主力事業。だが、高齢化社会を迎え、高齢運転者の事故が急増。各社とも損害率が上昇傾向にある。
損害保険ジャパンは10年4月に自動車保険料を平均0.8%引き上げたのに続き、11年4月に平均1.5%引き上げた。今年4月の値上げは運転者の年齢を細かく反映した新しい料金体系とし、高齢運転者の事故率上昇に対応した。
東京海上日動火災保険はゴールド免許取得者で標準的な契約をしている70歳以上の場合、6.5%値上げとなる料金体系を7月から導入するはずだった。だが、東日本大震災への支援体制構築のため顧客への周知が遅れそうなため、値上げ時期を12年1月に延期した。