ポイント
原油価格が大幅に反落したことや、3月の貿易赤字が拡大したことなどが重石となって、軟調にスタートしたダウ平均株価は、11時半ごろから12時半にかけて一段と下げ幅を拡げ、130.33ドル、1.02%安で終了しました。
米国マーケットを振り返る
3連騰となったダウ平均株価の急反落を誘った原油価格は5.46%の大幅安となっています。この動きを映してシェブロンが2.01%下落しました。
加えて、前日にコンセンサスを下回る決算を発表したウォルト・ディズニーが5.44%の急落となったことも、ダウ平均株価の軟調なスタートの理由の一つになったようです。
11時半から12時半に見られた一段の下げとなった局面では、ハイテク株の基調の崩れが目立ちました。SOX指数(フィラデルフィア半導体指数)が0.83%低下しましたが、昼近くの軟調な展開が目を引きます。
増配を好感してインテルが1.7%上昇しているだけに、SOX指数の軟調さが際立つように思われます。
6.54%上昇したVIX指数の日中の動きを見ると、昼ごろの急速な上げが鮮明です。マーケット・センチメントが悪化した様子が鮮明です。
日経平均株価への示唆
ダウ平均株価の急反落の背景には、国際商品に大量の流動性を注ぎこんできた原因である量的金融緩和政策第2弾の終了が間近になったことがありそうだと考えます。
であれば、ダウ平均株価の急反落は単に一時的なものではなく、基調の本格的な変化を示すシグナルである可能性があります。
したがって、今日の日経平均株価にとって、ダウ平均株価の展開はかなりの重石になりそうな様子です。
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