鷲津政彦さんのブログ

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転記、毎日JP @終値525円 +41

 ◇社債保護で市場は歓迎


 賠償支援策で東電の社債が保護される見通しとなり、市場では「投資家に損失を強いる事態は避けられた」などと一定の評価をする声が上がっ
た。ただ、今後の東電の資金繰りでは金融機関の協力が不可欠となり、「政府は金利減免など貸手責任を求めてくる」(大手行)などの警戒感も出ている。


 東電の社債は国内社債市場の8%近くを占め、「指標銘柄」とされてきた。しかし、原発事故で東電債の価格は急落し、4月には市場全体の普
通社債発行額も前年同月比6割減の5000億円強に低迷。支援策で投資家心理は改善しつつあるが、「他の事業会社も震災による業績への影響を見極める必要
があり、社債市場がすぐに回復するとは言えない」(証券系アナリスト)との見方が強い。


 一方、震災後、東電に総額約2兆円の緊急融資を実施した金融機関では、政府が支援策で「金融機関の協力」を掲げたことに警戒感を強めてい
る。電気料金値上げで国民負担が生じる可能性があるうえ、東電株主も株価急落で一定の「痛み」を負っており、銀行の貸手責任を追及する声が政府・与党内で
出ているためだ。


 ただ、原発事故で東電の格付けは低下しており、社債だけで必要な資金を調達するのは困難だ。大手行幹部は「既存融資で金利減免などを求め
られれば今後、追加融資に応じるのは不可能」とけん制しており、金融機関の支援の在り方が今後の課題となりそうだ。【谷川貴史、大久保渉】


毎日JP



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