投資の心理学 認知的不協和理論

坂本彰さん
坂本彰さん

米国の心理学者、レオン・フェスティンガーは「人間は、自分に
都合の悪い情報や嫌な情報は、拒否する心理学が働く」と述べ、
それを認知的不協和と呼んだ。


彼は「タバコと癌は関係があるか?」というアンケート調査を行った。


その結果、タバコを吸わない人は「関係がある」と答えた人が多かった
のに対して、タバコを吸っている人は「関係ない」と答えた人のほうが
多かったのです。


この心理は投資の世界でも、よく当てはまります。


ある人がA株が上がりそうだと予想し、この株を買います。


しかし、自分の考えに反してA社の株価は大きく下がってしまった。


結果から見れば、自分の予想は外れたのだから保有する意味もなく、
売るのがセオオリーである。


ところが、その人はなかなか損切りができず、「景気が良くなれば
株価は回復する」「来年の業績はきっと上がる」と考えだし、株を
買う前に判断した条件などはすっかり忘れてしまう。


お金を損したくない、自分の判断が間違いだと認められない。


人により理由はいくらでもありますが、問題なのは事実から
目をそらし、自分自身をごまかしている姿勢にあります。


間違いを認めようとせず、いつまでも自分の考えに固執していると、
同じ失敗を繰り返しつつも、また同じ過ちを繰り返すという
悪循環にはまります。


認知的不協和イコール、思い違いという言葉でも言い換え
られますが、これとお金が絡むとやっかいになります。


変えることができない、認めることができない方は意外と多い
ですが、これからは間違いを認めることに注目してください。

 

http://saig.livedoor.biz/archives/2140522.html

 

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