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なぜ負けるか - PBR

株価が1株あたりの価値の何倍まで買われているかを示すのがPBR(Price Book-value Ratio)だ。現在株価が資産の20%以下になっている株はたくさんある。解散価値の1/5以下なのだから、この株を買い占めて解体して売ってしまえば利益になるはずである。ハゲ鷹ファンドは今なぜ日本の株の買占めをしないのだろう。これらの株はバリュー株と言われ割安株の代表のように言われる。理論株価の最低価格は解散価値なので、これらは超割安株と位置づけられる。いつかは解散価値まで戻るかもしれないという期待がそこにはある。PBRの低い株は要は人気のない株であり、資産内容にも?がつくボロ株といわれる類のものも多い。これらの株に投資して成功は得られるだろうか。答はYesでもあり Noでもある。

 

PBRが低いという理由だけで買うと更に値下がりすることも当然あるし、いつまでも底練り状態が続いてそのうち飽きが来てしまう。割安株でも市場全体のトレンドと無縁ではないけれど、市場全体が手詰まり感が強いときに低位株が物色されることはよくある。この流れに早い時期に乗ることができれば変化率は大きいのでうまみもあるが、1円の重みが大きいので乗るのも降りるのもやりにくい。

 

人気がないからと空売りする人はあまりいないだろうが、破綻期待で空売りするのは上昇したときのリスクが大きすぎる。¥50の株を10,000株売っても得られる最大利益は50万円だが、¥50が¥200とか¥500まで一気に持ち上げられるのはよくある話だ。

 

低位株を非常にたくさん分散して買うボロ株投資をやったことがある。もぐら叩きのように思いもかけない銘柄が上昇するので、悪くはない作戦だった。買値の20%上とか適当なルールを決めて長期間の返済売り注文を出しておき、普段は忘れておく。ナンピンは構わないが、1銘柄あたりの上限を決めておきそれ以上は決して買わないようにする。たまに破綻する株がでても、例えば20銘柄に分散していればたいした影響ではない。買いから入る作戦なので下降トレンドのときに始めるのは得策ではない。悪い作戦ではないがあまり面白くはない。専用の証券口座でももたないと他の方法によるポートフォリオと混同してそのうち面倒くさくなってしまう。余談だが作戦ごとに証券口座を用意するのは非常に有効だと思って実際にそうしている。

 

因みに東証一部上場株式の平均PBRの過去最大はバブルがはじける直前の1989年12月の5.4倍で、その後の最低は2009年1-3月の0.8倍である。2011年4月は1.0倍。
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