米国景気の減速懸念が株式市場の重石になっています。
しかしながら、5月3日に米国商務省が発表した3月の製造業受注指数(出荷・在庫・受注指数)を用いて全製造業在庫循環モメンタムを作成すると、僅かではありますが景気の改善基調が続いています。基調として底打ちが一段と鮮明になっています。
日米の在庫循環モメンタムを比較すると、両者は非常に高い連動性を保っていたのですが、ここにきて大きく乖離しています。理由は日本の東日本大震災。
したがって、個人的には、米国景気の減速懸念が株式市場の停滞の原因になっているというべきなのか多少の疑問があります。
むしろ気になるのは、FRBの量的金融政策第2弾(QE2)以降、景気の実態に対して株価の上昇が著しく進行したこと。
となれば、QE2が終了すれば、マーケットに調整色が強まるのはやむなしということになりそうです。ふんだんに流動性を供給する政策が終結するとなれば、国際商品市況への影響も無視できないところです。
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