着色饅頭
中国で着色饅頭というものが問題になっていると知り、調べてみました。着色料を使うこと自体は問題ではないのだけれど・・・
着色料の「タートラジン」が添加されているが、成分表記には示されていない。
賞味期限を延長するため、「食品添加剤使用衛生基準」で国が使用を認めていない保存料「ソルビン酸カリウム」や人工甘味料「サイクラミン酸」も使用されている。
さらに、スーパーで売れ残り、返品されてきた饅頭を水に浸しミキサーで攪拌し、さらに小麦粉を加え、饅頭作りの原料として再利用している。
従業員の話によると、パッケージに貼られている製造日はスーパーへの出荷日で、実際には数日前に生産されたものもあるという。
同番組によると、従業員らは素手で作業しており、「この饅頭は死んでも食べない」と話しているという。
http://www.epochtimes.jp/jp/2011/04/html/d20140.html
では、順に調べていきましょう。タートラジンってなに?
タートラジン 黄色4号
2007年、英国食品基準庁は、食品添加物の広域スクリーニングでタートラジンを含む数種類の合成着色料と合成保存料の安息香酸ナトリウムを同時に摂取した場合に疫学的な相関が見られるため、注意欠陥・多動性障害の子どもはこれを含む構成着色料を避けたほうがいいと勧告し、2008年4月、英国食品基準庁(FSA)は注意欠陥・多動性障害(ADHD)と関連の疑われるタール色素6種類について2009年末までにメーカーが自主規制するよう勧告した。ガーディアン紙によれば、この政府勧告による自主規制の前に、大手メーカーは2008年中にもそれらの食品添加物を除去する。
自主規制対象のタール色素:赤色40号、赤色102号、カルモイシン、黄色4号、黄色5号、キノリンイエロー。
タートラジンというのは、黄色4号のこと。日本では、使ってもいいことになっているみたい。タートラジンについては、成分表示に記載していないことが問題となった。
ソルビン酸カリウム
次に、ソルビン酸カリウム。保存料として、ハムなどにも使われているらしい。毒性はないというのが通説のようです。ソルビン酸カリウム反対派の根拠はソルビン酸カリウムと性質や毒性がほぼ同じ保存料のソルビン酸を,落花生油あるいは水に溶かして,ラットに皮下投与したところ,がんが発生したとの報告がある(http://www1.odn.ne.jp/~cak40870/process.html)ということらしいです。とりあえず、法律(?)違反でソルビン酸カリウムが使われていたのでした。約束事は破るためにあるというのが中国の基本理念だと、社会史の先生が言っていました。
サイクラミン酸ナトリウム
最後の化学物質は、サイクラミン酸。たぶん、サイクラミン酸ナトリウム(別名:チクロ)のことだと思われる。
チクロはFDAにより発癌性や催奇形性の疑いが指摘されたため、アメリカや日本は1969年に相次いで食品添加物の指定を取り消し、使用が禁止された。Wikipedia
危険なモノらしい。新唐人テレビの記事を見る限り、中国では禁止されているようだが、Wikipedia には、中国で使用されている、とある。
最大の汚点
記事中の物質名を調べてみましたが、そんな物質以前に、残り物の再利用が大きな問題ですね。ところで、中国の食品には賞味期限などが書かれているのでしょうか。「死んでも食べない」という従業員は、普段なにをたべているのだろうか。中国で安全に生活する方法はあるのか。
この食品再利用は、韓国と同じ。昔書いた韓国の食品事情には韓国での再利用の話しがまとめてあった。韓国の場合は、ある一定レベルまでなら再利用が認められている。では中国よりひどいかというと・・・韓国のほうがマシだと思う。罰則規定が定められていて、実際に罰則適用もされているから。(といっても、私が知っているのはメディアから出てきた情報だけ。)