殿様商売の恐ろしさ

SiGe夫さん
SiGe夫さん
http://news.nifty.com/cs/headline/detail/yucasee-20110429-7452/1.htm

真偽はさておき、競合が存在しないというのは恐ろしいことです。
技術やサービスは、コンペチタとの生存競争によって磨かれていくものなので、それがない世界では、永遠に成長することはありません。
なぜなら、そんなことしなくても商売ができるから。

しかし、一度独占状態が崩壊したら、それまでぬるま湯につかり続けていた代償は計り知れないものとなります。
そのような企業には再生するだけの技術も力も根性もなく、残るのは無駄に高いプライドだけです。
職を失った社員にも、再就職できる(企業に必要だと認められる)だけの能力があるとは思えません。

一方で、常に競争に身を置いている企業は、ビジネスLostは即致命傷になることもありえます。
勿論、税金なんてハナから当てにしているわけがなく、ただひたすらに自分が強くありつづけるしかないのです。
工場が動かなくなったら、せめて何時から稼動できるのかを顧客に話せるよう復旧に尽力するしかありません。
何時から稼動できるかわからない、と回答するのと、6月から稼動できる、と回答するのでは顧客の対処が大きく変わります。

かくいう私も、処々の事情で転職を本気で考えており、働き口も(自分の能力なら)どうにかなるだろう、と思い上がった考えをしていましたが、それも震災前の話。
今となっては、自分のスキル云々以前の問題で、仕事を見つけられるとも思えないので、みっともなくてもキツくても、今勤めている会社にふるい落とされないよう努力するしかないと思っています。
5件のコメントがあります
1~5件 / 全5件
SiGe夫さん
あはは・・・。

でもY田電機のタダ働き問題、なんてのもありましたからね。
あれ以来、来店の無料ポイントサービスが露骨に締め付けられましたから。
サービスに対価を求めるのも正常な経済の姿なんだと思います(笑)
(退会済み)
別の被災の話ですが、迅速にヘルプに来たトヨタに感謝して涙を流してた社長のもとに後ほどたくさんの金額の請求書が来たという事実もあったみたいです。新聞の記事です。さすがトヨタだす。ちゃんと人件費プラス出張費込みでしょうかね。
SiGe夫さん
そうですね~。

被災した企業への視方は、世間や市場は時に過度に悲観過ぎるとも思っていましたが、それだけ関心と心配をしてのことだと感じました。
復興にあたっては、被災した同社だけでなく、取引のある他の企業からのヘルプがたくさんあったことが、大きな力になったと聞いています。

その背景には、もちろん自分たちが困るから、というのがあるのでしょうが、利害関係によって、好意のある強固なつながりで危機を乗り越えることができるのは、やはり企業としてあるべき姿なのだと思います。

その反面で、行政のトップはどれほど一般企業の現実と危機感をどれほど認識しているのか、震災後の対応を見ていると、私には政府の認識が薄いように感じます。
こんばんは。
震災前に意見して未だに先の事を言っているのですがゲームとしか例えないなら
秘伝にして置きます。
(退会済み)
トヨタの社長が自動車産業はピラミッド型だと思ってたら樽型だったとおっしゃってました。

この震災がいろんな部位をあぶり出してきました。

もう一度ビジネスを根本的に考え直す時期が来たということでしょう。

一番大切なのが人間と人間の関係なのだということが浸透するといいのですがね~。
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