ポイント
米国マーケットの上昇を受けて、今日の日経平均株価は好調なスタートになりそうです。9,750円の近辺を想定しています。前日に比べて円安に振れていることがマーケットの下支えとなり、ザラバも堅調な推移を期待しています。
米国マーケットを振り返る
3月の耐久財受注が輸送用機器を除いた部分ではコンセンサスを下回ったことや、FOMCを受けたバーナンキ議長の会見を控えて、モタつき気味に始まったダウ平均株価でしたが、10時半を過ぎると上昇幅を拡げる展開となり、大引けにかけては上げ幅を一段と拡大して、95.59ドル、0.75%高で終えています。
注目企業に強気の業績見通しが相次いだことがマーケットを牽引しました。アマゾン・ドット・コムが7.86%の急騰を見せました。
GEも2.74%と大幅に上げています。
大引けにかけての一段の上昇は、FOMCが政策金利を据え置いたことや、6月までは量的金融緩和政策を継続することが好感されたと見ています。
6月以降は量的緩和政策が終了することは、必ずしもマーケットにとって望ましいわけではないのですが、景気の先行きに対する楽観的な見方が背景にあることが投資家を強気にさせたと考えています。
今日の日経平均株価は?
米国マーケットの上昇を受けて、CMEの日経先物価格(円ベース)は9,750円となっています。この近辺を今日の日経平均株価の寄り付きのメドとしています。
ドル円が前日に比べて円安気味に振れていることが、今日のザラバの下支えになりそうだと見ています。
今日は、全国消費者物価指数、鉱工業生産動向速報、完全失業率、有効求人倍率など3月の重要な経済指標の発表が続きます。
決算は300社余り。
米国で好決算が続いているからと言って、日本も好決算というわけではなさそうですが、株式市場は米国に連動する傾向が鮮明であるため、堅調なマーケットの推移を期待しています。
ただし、過去5年間のVIX指数の推移を見る限り、非常に低い水準まで低下しており、マーケットの楽観的なムードが行き過ぎの気配を見せていることには注意が必要と考えています。
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