ロイターで見つけました。
[北京 22日 ロイター] 中国・広東省の当局は、トウモロコシにインクとパラフィンを混ぜた粉を甘藷(かんしょ)でんぷんとして偽装販売していた食品工場を家宅捜索した。
いまさら特に驚くことでもないのですが。
さてパラフィンとはなんでしょうか。パラフィンとは、CnH2n+2の鎖状飽和炭化水素です。
もっと簡単に書くと、原油の主成分です。アメリカのペンシルベニア州ブラッドフォード原油から取れるエンジンオイルすなわちパラフィンが、高品質だそうですよ!(http://www.engineoilya.com/parafin.html) パラフィンを紙に塗ったパラフィン紙は、光沢が出るため、食品の包装に使われているとか。さすがにパラフィンを食品にぶち込むという使い方はされていないようだ。
んで、パラフィンってのはおいしいのかね? 油というと、食用油の代わりにパラフィンを使ったのか? と思うのだが、インクとはいったい・・・!?
中国では2008年に有害物質メラミン入り粉ミルクが大きな社会問題となったが、今月に入って北西部の甘粛省で亜硝酸塩が混入された牛乳を飲んだ子ども3人が死亡するなど、再び食品の安全性をめぐる懸念が浮上している。
メラミンの問題は今も続いていますね。いつになったら終わるのでしょうか。いつになっても終わらないような気もします。
では次に、亜硝酸塩というのを調べてみましょう。亜硝酸塩(あしょうさんえん、Nitrite)は、亜硝酸イオン NO2- をもつ塩である、とWikipediaにあります。食品添加物にも含まれていることがあるそうです。
簡単に言うと工業用の塩だそうです。この亜硝酸塩は、2007年頃、既に中国で塩として売られていました。もちろん偽装塩です。
日経ビジネスによれば、
亜硝酸塩は、白色不透明な結晶体で食塩に酷似し、水に溶けやすく、0.2~0.3グラムの摂取で中毒を起こし、3グラムで死に至る。偽塩は生産過程が不衛生で重金属などの有毒な化学物質が含まれていることもあり、これを長期間にわたって摂取すると慢性中毒をもたらし、甚だしい場合は癌になる可能性が高い。 http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20070322/121473/
ということで、過剰摂取は危険ということらしい。
新華社の報道によると、以前は豚舎として使われていた問題の食品工場は2月以降、毎日1トンの有害物質入り偽甘藷でんぷんを製造し、湖南省からの特産品として販売していた。
そんなわけで、湖南省の特産品ということでした。湖南省に行ったことのある方で、特産品として販売されていた甘藷でんぷんを買ってしまった方は、すぐにそのでんぷんを捨てましょう。
ロイター記事のURL: http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-20778920110424