官公庁オークションに異変 軽中古車に人気集中

AAI Fundさん
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東日本大震災やガソリン価格の高騰による軽乗用車需要の高まりで、インターネット上の「官公庁オークション」に異変が起きている。奈良県大和郡山市では、出品中の軽中古車の入札参加申込が、通常の10倍に跳ね上がった。最高値を付けた参加者が落札することになるが、市の担当者は「高値落札でも被災地からの入札だったら…」と、単純には喜べない状況に困惑している。

 市によると、5月12~19日に入札が行われるヤフーサイトの官公庁オークションに、軽中古車6台を含む車15台を出品した。入札参加申込は今月8日から始まり、すでに人気車種で約10倍、通常は数件程度の申し込みしかない車種でも数倍近くに伸びている。

 大震災の影響で生産ラインが停止するなどして新車の納車時期が遅れ、納車が確実な中古車の人気が高まっているとみられている。なかでも価格が安く、燃費のいい軽乗用車が人気だ。

 各自治体の公有財産から現在出品されている約40台中、消防車やごみ収集車などを除く一般向け車両は二十数台で、軽中古車を出品しているのは同市と埼玉県富士見市の2市。

 富士見市の担当者も「入札参加申込は通常の2~3倍。出品した車の展示会には、津波で車が流されたという人も来ていた」と話した。
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