借り物です(日経)

swq*k3*8さん
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東日本大震災が日本の貿易収支に大きな影響を及ぼす可能性が出てきた。民間調査機関7社のうち、5社が今年7~9月期に貿易赤字に転落し、10~12月期まで赤字が続くと予測している。サプライチェーン(供給体制)の混乱や電力不足で生産が抑制され、輸出が伸び悩むとみているためだ。輸出が早期に立ち直るとの見方もあるが、当面は日本が海外で稼ぐ力が弱まる公算も大きくなっている。

 財務省が20日発表した3月の貿易統計速報(通関ベース)では、輸出額が前年同月に比べて2.2%減少し、16カ月ぶりにマイナスになった。輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は1965億円の黒字となり、前年比78.9%の大幅減となった。



 震災後の日本からの輸出減少の影響は貿易相手国・地域の統計にも表れている。韓国の3月の輸入額は前年に比べて27.3%増えたが、対日輸入は8.4%増にとどまった。台湾も輸入全体が16.7%伸びたのに、対日輸入は1.0%増にとどまった。



 1~3月期の貿易収支は通関ベースで3兆円台(年率換算)の黒字になった。しかし、震災の生産への影響は4月以降に大きくなる見通しで、輸出の停滞で貿易収支は赤字基調に転じるという見方が増えつつある。電力不足やサプライチェーンの混乱など供給面の制約が解消するのに時間がかかるとみているためだ。



 民間調査機関は運賃や保険料などを輸出入から差し引いた貿易収支(国際収支ベース)を予測した。7社のうち、第一生命経済研究所やドイツ証券など4社が4~6月期から貿易収支が赤字になると予測。BNPパリバ証券も7~9月期から赤字基調と見ている。ドイツ証券の安達誠司氏は「海外で代替生産をする動きが広がり、日本からの輸出は中期的に停滞する可能性がある」と指摘する。



 ただ、電力不足などの供給面の制約がいつまで続くかの見方はエコノミストによって割れる。早期収束を見込む調査機関は貿易黒字も続くという見方だ。野村証券の木内登英氏は「工場を再稼働させる動きも出ており、生産は4月から持ち直しに転じる」と指摘する。



 輸入については原発事故後の火力発電へのシフトに伴う液化天然ガス(LNG)の需要増や原油高で増加するとの見方が大勢を占める。第一生命経済研究所の新家義貴氏は「LNGや原油などの輸入が増える」と指摘する。



 海外からの配当や金利収入などの所得収支は黒字が続いており、貿易収支が赤字に転じても経常収支は黒字を維持する見通し。ただ、「貿易収支の赤字基調が続けば、外国為替市場では円安要因になる」(BNPパリバ証券の河野龍太郎氏)という指摘も出ている。

 

・・・・・・・ずれ行く 民間と政府

与謝野経済大臣の発言 日本経済は後半に経済は復活(貿易も含む)すると話してましたね・・・

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