スケアクロウさんのブログ
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米国株式市場に連動する株価をどう見る
ここ数日は所用でご報告ができませんでした。申し訳ありません。
東京電力の工程表の発表など、原発を巡り多少の展開があり、月曜日以降の日経平均株価の動きがどうなるか気になるところです。
とりあえず月曜日の動きですが、CMEの日経先物価格(円ベース)が先週金曜日に9,590円で終えていますので、その近辺での寄り付きとなりそうだと見ています。
ドル円が円高方向に振れていますので、基調に大きな変化がなければ幾分ザラバの重石になりそうです。
中国人民銀行が21日から市中銀行の預金準備率を0.5%引き上げると発表したことにも注意する必要があります。ただし、今年に入って4度目の引き上げですから、大きなインパクトはなさそうです。
というわけで、ザラバは上値の重い小動きを想定しています。
ところで、東京電力の工程表がマーケットにどのように反映されるか気になるところです。
その内容は、あと6-9か月は放射能のたれ流しを完全に止めることができないという内容ですから、決して予断は許さないと考えています。
しかし、それがマーケットにどういう影響があるのでしょうか?
次の図は、日米の株価動向を比較したものです。大震災をきっかけに、大きく乖離が進みました。
ただし、大震災直後を除くと、日米株価の連動性が再び強まっているように見えます。
次に、日米の株価乖離とドル円の動きを重ねてみます。両者は非常に強い連動性を示してきたのですが、その関係が壊れてしまいました。
しかも、日米株価乖離がほぼ同じ水準に収束しています。ダウ平均株価と日経平均株価が同じ乖離幅を維持したまま、見事に連動しているわけです。
そうであるならば、原発問題がどうのこうのということは日経平均株価には影響がなく、ダウ平均株価がどう動くのかがポイントになるということになります。
では、ダウ平均株価がさらに大きく上昇を続けるのか?たしかに、先週金曜日は56.68ドル、0.5%高と堅調でした。
しかし、中身を見ると、特別項目を調整したEPSが予想を下回ったグーグルが8.26%の急落となっています。
加えて、減益のバンク・オブ・アメリカも2.36%下落しています。
エネルギー関連株の上昇がマーケットを押し上げたのですが、このように主要銘柄に軟調な動きが見えるのが気になります。
量的金融緩和政策の出口政策も気になるところです。
したがって、ダウ平均株価が現在の水準から大きく上昇を続けるかどうかについては不透明であり、それに連動する日経平均株価も不透明だということになりそうです。
万一、ダウ平均株価が急落する事態が生ずれば、日経平均株価も素直に急落すると考える必要がありそうな気がします。
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本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUP、CBOE,CNN MONEY、MSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、ゴールデン・チャート、外為どっとコム
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