糸山英太郎氏が株安の原因を断罪してます

ひさっちさん
ひさっちさん
東京株式市場瀕死の原因
日本経済テロリスト


東京株式市場が瀕死の状態になっている。
2007年7月の高値18,295円から昨日の14,388円まで、わずか半年の間に120兆円もの時価総額を吹き飛ばしてしまった。

サブプライム問題、米国経済の後退を警戒、バーナンキFRB議長発言、オプションのSQ等、アナリストたちは相場が下げる理由を長短期あらゆる理屈を駆使して解説に挑んでいるようだが本質は違っている。
多くの投資家は、日本経済が日本政治によって殺されかかっていると考えているのだ。
新テロ対策特別措置法案の本日成立を私は歓迎しているが、日本への経済テロとも言える事態への政策は見えてこない。

東京株式市場の6割超を占める外国人投資家は世界中の株式市場と東京株式市場を常に比較している。
年末にも書いたが、彼らは現在の日本政治を極めて危ういものと判断しているのだ。
「重要な法案を通すのに長い時間がかかり政策がことごとく滞る、このねじれ国会があるかぎり日本株は買えません」と私の良く知る外国人投資家は言い切った。
悲しいかな、投資家として彼らの日本株の見方は間違っていない。

私のところに相談にくる国会議員には、この話を併せて経済政策とねじれ解消の選挙が必要だと説いている。
しかし与党議員も野党議員も異常に落選の恐怖に怯えている、早期の選挙を望んでいないのだ。できれば任期をまっとうしたいとまで言う始末だ。
確かにここで選挙をやればかなりの現職が落選することであろう、だが政治は政治家のためにあるのではない国民の生命と財産を守る為に存在するのだ。

国際テロ対策も重要なものであることは言うまでも無い。
しかし国民から120兆円を奪った日本経済テロについて党首討論でも触れない福田首相と小沢代表は優先順位というものを解っていない。
現代日本を引っ張る政治家の稚拙さにグリーンスパンやバーナンキは笑っているのではないだろうか?

スタグフレーション(不況と物価上昇)の進行によっては損失120兆円では済まない可能性がある。
過去スタグフレーションの克服(好況と物価安定)は政治家の仕事であった。今後、福田首相以下国会議員全員はこの120兆円を取り戻すことに邁進してもらいたい。
できないのならあなた方を日本経済テロ実行犯と呼ばせてもらう。

2007年1月11日 ザ・イトヤマタワーにて 糸山 英太郎
http://www.itoyama.org/contents/jp/days/2008/0111.html
8件のコメントがあります
1~8件 / 全8件
Spidermanさん


どうぞ。
ほんと、感服させられますね。
Spidermanさん
糸山氏の本は30年以上前の高校生の時に読みふけった記憶があります。知る人ぞ知る業界の大物ですよね。

ここのところの相場を見ていると、さすがにうなずく視点です。

良い情報をありがとうございます。もしよろしければ、この情報を使わさせていただきます。
たけちゃんマンさん


こんにちわ。
糸山先生に比べ首相の相変わらずの見守っていきたいという答弁。
情けなくなってきました。
国のトップもこれぐらいアツく官僚どもを圧倒するくらいの人でないとダメなんでしょうね。
今年は乱世ですね。糸山せんせは好き嫌いはあるでしょうが、正しい道を説いてますよね。あたしゃも熱いの好きです!
siozukeeeeeeさん


こんにちわ
私もアツいの大好きです。

というか株を手掛ける人間は皆この事に気付いているのでしょうか?
気付かず投資していたらどえりゃい惨劇生みそうですし、
政府にも反省促すためにも国民が世論という形で訴えていくしかないと思うのですが。
熱いですね!
>はんちくさん


こんにちわ。
私も糸山先生のこの記事の内容には共感している口です。
もう諸外国の責任にだけするにも限界があるということを早く認め、政治家はこの失われた120兆円を取り戻すため一丸となって欲しいと思います。
 この見立ては合っていると考えます。

 日本株が攻撃された原因のもう一つは「我々個人投資家」です。9月の不可解な戻り歩調の時、外資の力以外では全く上がらない日本株は、連中の投資リストから落選しました。すぐに売りたがり、上げの邪魔をする日本人個人投資家を、攻撃対象として選んだと考えます。日本の個人投資家の割合は、他の国よりも格段に多いはずです。

 そのうえ、あの政治の体たらくですから、今のようになるのは当然でしょう。

 我々個人は、エサにならぬよう、隠れているほかありません。
ひさっちさんのブログ一覧