ポイント
今日は上値の重い展開を想定していたのですが、大幅な上昇となりました。今夏も含めて計画停電を回避する方針が伝わったことがマーケット心理を明るくしたと指摘されてますが、そのほかにもいくつかの要因があったようです。それでは、果たしてこのような上昇基調が続くのか? 正直なところ警戒姿勢を緩める気になれません。
今日のマーケットを振り返る
軟調にスタートした日経平均株価でしたが、10時半を過ぎると上昇基調が鮮明になり、波状的に急騰を繰り返しながら、177.15円、1.85%の大幅高で終えました。
マーケットの牽引役の一つが東京電力。23.5%の急騰となりました。ストップ高です。計画停電の回避が好感されたと指摘されているのですが、個人的には、IAEA(国際原子力機構)が「福島第一原発の電力や設備の状況に改善の兆候が見える」と指摘したことが影響しているのではと見ています。ザラバの波状的な上昇が印象的です。
そのほか、年間配当予想を増額したファーストリテイリングが7.3%上げたことも大きく貢献しました。
さらに、米株先物の堅調な動きもマーケットを押し上げたと見ています。GLOBEXのダウ先物価格は43ドル高で推移しています。
一言
3月の景気ウォッチャー指数の大幅な低下を無視した楽観に満ちたマーケットでしたが、正直なところ、原発に起因する風評被害、電力消費量の削減が企業業績に及ぼす影響などの過少評価は避ける必要があると考えています。この点については、別の機会に述べさせていただきます。
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