気象庁から、日本の研究機関に放射能の拡散シミュレーションを公開するなという通達がでていたなんてニュースもあったと思います。気象庁は1つのデータに基づいて判断するのが望ましいからなんて意見を出していましたが、時代錯誤も甚だしいと思いました。今や、いろいろなデータを元に、国民が自己責任で判断する時代なのではないでしょうか。
日本が放射線物質の拡散シミュレーションを公表しないうちに、海外では、ドイツ、フランス、ロシアなどが、早々と拡散シミュレーションを公開しました。日本国民は、政府よりも先に、外国の政府の方の情報を使って判断できるようになっています。安全な国・日本は安全なときにしか機能せずに、想定外のことが起こると対処できない組織しかないことがだんだんと明らかになっています。
政府も、お役所も動きが遅いし、国民への情報開示が足りないし、もっともっと自己改革して欲しいです。ウェザーニュース(4825) あたりがさっさとシミュレーション結果を公表して、この問題に一石を投じればよかったのにと思います。以前の台風進路問題で委縮しちゃったんじゃないでしょうか。それから、日本の大学や独立系の研究者の活躍も期待します。これから海流のシミュレーションなども必要になってくると思います。単に海水で薄まってしまうなんて誰でもわかるような情報を出しても意味ないです。いろいろな意見がたくさんでてきて初めて判断が下せるようになるんだと思います。
東京電力や政府と、IAEAの意見が食い違う場面も目立ってきていますが、マスコミも別の意見を多く取り上げて欲しいです。横並びのニュースばかり出していてもダメです。それから、マスコミは、テレビで専門家を出すときに、東電から幾らの研究費をもらっているか、いないかも同時に公表してからコメントを出してもらうぐらいのことが必要じゃないかと思います。