私たちの生活は、先人たちの努力によって築かれていて、私たちもより良い社会を後世に伝えてゆく義務があると思います。
しかし今、世間を見渡すと、事故とはいえ放射性物質を放出してしまっている原子力発電所があり、天文学的な数字となった国の借金など、負の遺産もかなり深刻になってきています。
原子力発電については、事故がなかったとしても、大量の放射性廃棄物が増え続ける現実があり、今現在だけ安く電気が手に入ればいいという思想に基づいている、という指摘も間違いではありません。
私は原発反対論者ではないのですが、持続可能社会を考えたときに、原子力に代わる自然エネルギーからの発電技術の育成にもっと注力する時代が到来したと感じます。
国の借金は、バブル崩壊以降に私たちが今の生活水準を落としたくないという欲求が膨らませたのではないかと思います。さらに膨れ上がり続けて後世を困らせることがないよう、社会の混乱を覚悟しつつ、あるタイミングできちんと清算すべきではないかと思います。
しかし今は被害に遭われた方々の支援と東北地域の復興が最優先の課題ですので、国債の清算は東北地域再生が済むまで何とか待ってほしいというのが切なる願いです。
後世に負の遺産ばかりを残すことがないよう、私たちも多少の不便を覚悟の上で生きてゆくことが求められていると思います。