為替見通し
2011年04月02日
この予想は昨日の急激な円安の前の予想であり、注意がいるが、
三井住友は
ドル円来週 82.50~85.00円 3ヶ月後81~87円
ユーロ円来週116.00~120.00円 3ヶ月後110.00~125.00円
との予想だ。協調介入のショックにより円安が継続、4~6月は円安になる。
ECBは4/7日の利上げを見込む。実際に雇用統計をきっかけに使い、一気に円安ドル高が進んだ。円の独歩安。ここまでは銀行の言い分。
ここで注目は中国であろう。物価が高いので、元の切り上げをしていくのか?または4月に多分来週あたり利上げせざるを得ないのではと思う。これがどう中国市場で取られるかだ。土曜日にやると思ったが、明日かもしれない。(Y)
Forex Weekly~ドル、円、ユーロの為替見通し、拡大版・四半期見通し(英ポンド、豪ドルを含む)
掲載日:2011-04-02 発表元:三井住友銀行
Global Currency Research
三菱東京UFJ銀行金融市場部
BTMU FX Monthly 2011 年 4 月
1/8
予想レンジ 4 月~6 月 7 月~9 月 10 月~12 月 1 月~3 月
USD/JPY 81~86ドル円底入85~92ドル円下げ止まる86~94ドル円ジリ高86~94ドル円ジリ高
EUR/USD 1.37~1.42 1.32~1.48 1.30~1.39 1.25~1.33
EUR/JPY 111~121 111~121 111~121 111~123
GBP/USD 1.60~1.68 1.60~1.66 1.57~1.65 1.56~1.65
GBP/JPY 129~136 132~141 134~144 134~144
AUD/USD 0.97~1.04 0.93~0.99 0.86~0.94 0.86~0.94
AUD/JPY 80~88 80~91 79~92 75~88
■ 為替相場観:焦点はQE2 の予定通りの終了から前倒し終了や減額へ
年度末に当たる3 月の相場は、文字通り「激動」であった。11 日の東北地方太平洋沖地震(NHK では津波等による被害もあわせ、
「東北関東大震災」と称していることから、以下本稿では同様に表記する)に端を発し、ドル円の戦後最安値を更新し、日米欧によ
る協調介入で反発するなど、ひと月の値幅が7 円を超え、昨年5 月以来の大相場となった。
発生直後こそ円売りで反応したが、その後は円買い優勢となった。主因とされたのは「本邦企業勢による在外資金の還流」であっ
た。だが、政府はそうした観測を否定した。実際、25 日に財務省が公表した「対外及び対内証券売買契約等の状況」によれば、震災
発生翌週の本邦勢は対外中長期債投資を寧ろ積み増し、非居住者は本邦の株式や中長期債への投資を増やしていたことからも分かる
ように、震災以降の円高進行は海外勢による円資金調達需要の高まりによるところが大きかったと見ている。
17 日早朝にドル円が76.25 円まで急落したことをきっかけに、18 日に行なわれたG7 電話会合では、2000 年9 月以来の協調介入実
施が合意された。介入の規模は海外中銀と合わせても昨年9 月の金額に満たないようだが、介入には否定的なECB までもが参加し、
追加的な行動も辞さない姿勢が示したことの意義は大きく、結果として世界同時株安を食い止めることができた。
1. 12 月から2 月上旬までは「QE2の終了は近い将来のイベントとして全く織り込まれていない段階」(3.2%~3.5%のレンジ推移)、
2. 2 月上旬以降下旬まで、労働市場の改善から景気回復の加速への期待が高まり、レンジを上抜けて一時利回りが上昇した「QE2 の延長、あるいはさらなる緩和策実施の可能性が低い段階」(~3.7%)。
3. その後、中東・北アフリカ情勢の不安定化による原油高が米経済を下押しするとの懸念が高まり、「QE2 の延長、あるいはさらなる緩和策実施の可能性がささやかれた段階」(3.2%近辺まで急落)となる。足許の10 年債利回りは3.4%台にあり、1. のレンジ内に収斂している。FOMC メンバーの発言を受けたQE2 の「規模縮小」や「期間短縮」を織り込む余地はまだあると見てよいのではないか。一方、その当時のドル円相場と比較すると、足許83 円丁度挟みの水準は決して「戻りすぎ」ではない。
長期金利が出口戦略への以降を本格的に織り込み始めれば、ドル円の水準も押し上げられていこう。
東北関東大震災が世界経済に及ぼす影響は依然不透明だ。欧米ともに、東北関東大震災が自国・地域経済に及ぼす影響を注視する姿勢を維持しているものの、FRB, ECB が金融政策の正常化を目指す姿勢は不変のようだ。これに対して日本経済の停滞期間は長期化
も予想され、日銀による実質的な量的緩和政策は当面維持される公算が高く、欧米との金融政策格差が意識されやすい。
Forex Report Monthly 平成23年4月号~為替相場観:焦点はQE2の予定通りの終了から前倒し終了や減額へ、トピックス~然るべき上昇が求められる韓国ウォン
掲載日:2011-04-02