原子力安全・保安院の統括原子力保安検査官が福島第1原発を視察。
現場では新たな水、食糧などが入手困難な状況で、一時は1日あたり1人に提供される水の量は「1・5リットル入りペットボトル1本」だったという。
水に関しては、その後改善されたが、食事は朝、夜の1日2食で、朝食は非常用ビスケットと小さなパック入り野菜ジュース1本、夕食は「マジックライス」と呼ばれる温かい非常用ご飯1パックと、サバや鶏肉などの缶詰1つだけだという。
「協力したいが基本的には事業者(東電)の問題。大変厳しい環境で作業に必要なエネルギーを得られていないと思う」と話した。
という記事が出ていました。
僕も日本に生まれ、日本に育ちましたが日本とは時々本当に不可思議だったりします。
バックアップ体制というものが未だに浸透していない先進国なのではないでしょうか。
もはや事態は、国家危機レベルに達しているのに、未だに事業者の問題とのたまわれるのはどうかと。
事業者の問題はもうちょい先の話、もしくは別の立ち居地で語られるものでしょうに。
視察が入れるのであれば、食料なども持ち込めるでしょうに。
東電に対する批判が強い中、現場で働く東電社員などが食料や水、寒さ対策がしっかりしていると更に批判を浴びるという事を懸念しているのだろうか。
満足に寝ずに、満足に食料も取らず作業すること、仕事をすることが尊い行為だとでも思っているのだろうか。
旧日本軍の思想です。
決死で働く現場の社員が100%に近いパフォーマンスを出せる体制を整えることが上の仕事でしょう。
東電幹部が批判されているのは、そこだという事に気づいていないのだろうか。
混乱をしている現場・情報を必死で整理する。それがお偉い方の仕事であり給料の対価なのに。
保安院もこの報告を受けて、うんそうだね。で終わるのだろうか。
いや、終わるんだろうなぁ。
社長がストレスと過労で寝込んだ。寝込んだっていいよ。人間だもの。
でも社長が寝込んだときに、しっかりと回せる体制がないと。