【カイロ=大内清】米英仏などの多国籍軍が軍事介入したリビアで、最高指導者カダフィ大佐側の部隊は26日、北東部の要衝アジュダービヤの防衛を放棄、北東部ベンガジを拠点とする反体制派の部隊が同市を奪還した。フランス通信(AFP)によると、カダフィ氏側のアジュダービヤの防衛拠点は多国籍軍の空爆対象となっていた。
19日の多国籍軍による空爆開始後、反体制派がカダフィ氏側の拠点を奪還したのは初めて。反体制派は26日、石油関連施設が集まる西郊ブレイガにも進撃、ロイター通信によると、反体制派の報道官は「ブレイガは完全に解放された」と述べ、街を政府側から奪回したと指摘した。
政府軍は戦力を北西部ミスラタに集中させ、西部一帯の制圧を急いでいるとみられる。
一方、米統合参謀本部のゴートニー海軍中将は25日、記者会見し、カダフィ氏側の部隊の動きを捕捉するため、米軍が無人偵察機グローバルホークや空中警戒管制機(AWACS)などを投入していると明らかにした。また米軍は24日から25日にかけて、新たに巡航ミサイル「トマホーク」16発をリビア領内の軍事目標に発射した。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110327/mds11032719580009-n1.htm
押したり引いたりする駆け引き。
まるで運動会の綱引きみたいです。