ポイント
米国株式市場は確かに上昇して終えているのですが、午後に入ってから伸び悩みが鮮明になりました。強いマーケットという印象はなく、月曜日の動向が気になります。そのためか、シカゴの日経先物価格も停滞しています。震災後の日経平均株価の反騰を牽引してきた外人投資家の動きが一巡した様子もうかがえるので、注意が必要と思われます。
米国マーケットの動向
ダウ平均株価は50.03ドル、0.41%高で終えています。3連騰です。
好決算を引き金に、ハイテク関連に堅調なものが見られ、日本の震災復興需要に対する期待もあったようです。
ただし、午後になると基調が弱まりました。代表的なハイテク指標であるSOX指数(フィラデルフィア半導体指数)にその様子が示されています。
復興需要期待の素材関連セクターも同様に、アルコアの動きが示すように、午後には停滞色が強まっています。
VIX指数を見ると、0.5%低下しており、マーケット心理が改善しているのですが、やはり午後には上昇に転じています。
日経平均株価への示唆
米国株式市場の上昇にもかかわらず、CMEの日経先物価格(円ベース)は9,400円で終えており、停滞気味の推移でした。この近辺を月曜日の日経平均株価の寄り付きのメドトしています。
ドル円は円安に振れていますので、ザラバの下支えにはなりそうです。
ただし、震災によるマーケット急落の後の反騰を牽引した外人投資家の動きに一巡の兆しが見えることに注意する必要があります。
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