【ニッパツ】自動車部品は不透明…

[TIW藤根 靖晃さん]

自動車部品は不透明、HDDサスペンションに来期は期待

＜足元の株価水準には中期的に投資妙味があろう＞
東日本大震災の自動車部品関連への影響に不透明感が強いが、精密部品事業では主力のHDD（ハードディスク駆動装置）サスペンションは12/3期も好調が
見込め、中期的には（1）次世代HDDサスペンションでの先行、（2）シート事業のアジア展開、などが成長のドライバーと見込めるため、前期並みの利益を
前提に算出した12/3期予想PERで9.6倍程度の株価水準には中期的スタンスで十分投資妙味があろう。
＜自動車関連は一部生産停止、精密部品は大きな影響無し＞
東日本大震災による同社工場や生産設備などの直接的な損傷は軽微で、現状、生産活動には支障が無いが、取引先の生産停止、計画停電などにより、懸架バネやシートなどの一部工場で生産停止や時間短縮などの対応を採っており、同工場の生産正常化への目処がまだつかないもよう。
＜12/3期業積見通しは暫定的に前期並とする＞
懸架ばねやシート好調などで11/3期3Q累計（4-12月）までの業積は同社想定以上で推移したもよう。TIWは同社計画過達を従来見込んでいたが、東
日本大震災を踏まえ、今般同社計画並みに修正する。また、12/3期は精密部品事業はHDDサスペンションが市場拡大の中でのシェアアップにより好調が見
込めるが、国内自動車関連の見通しが立たぬため、暫定的に前期並の業績見込みとする。なお、HDDサスペンシェアは前期末の40.9％→今期末44％へ
アップの見込み。（高田　悟）
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