以前から何度か『EURは5月のスペイン、ポルトガルの国債償還』までは騰がる。という事を日記、コメントレスで書いてきました。
同時に、欧州財政問題は根本的には解決していない中、利上げくらいしかネタが無い中、どうやってあげていくのかにも注目していたのですが、ほとんど主にトリシェさんを中心とした欧州各国の中央銀行の総裁の口先介入でした。
もともと、世界で最初に紙幣が発行され、世界で最初に偽札を刷って隣国を経済的にめちゃくちゃにし自国を有利に導き、第二次世界大戦が終わるまでひたすら同地域で戦争ばかりやっていた人達なだけに駆け引きは抜群、口先一つでHFを手玉に取っていた感があり、海外でNO Desicive Action(=断固たる措置無し)と馬鹿にされまくりの野田財務大臣とは根本的に出来が違う事がより浮き彫りにされています。
しかし、利上げを待たずして欧州懸念が噴出してきました。
アイルランドの利払いの話、そしてポルトガル・・・
ポルトガル議会が政府が提案した緊縮財政プランを否決され、さらには反対した野党は代案は無し、さらにはポルトガルの首相が今日5時に声明を出すといわれていましたが、これは首相自体の辞任でした・・・
ECB総裁のトリシェさんはきっとこうなる事を有る程度予想し、暴落させない様にコントロールしていたのだと思います。
先日の介入。欧州時間以降の迫力の無さは酷い物がありましたが、私は日銀が『つづけて今日も介入いくぞ!』といえば再び協調介入してくると思っています。そう思う理由としては『G7で協調介入して効果がないと次にどこかの通貨が暴落、暴騰した時に強調介入を行ってもHFになめられてしまう』だからです。
NODAさんと違い、欧州の人達はなかなか上手いこと言います・・・以下、http://zai.diamond.jp/fx からです。
・ノボトニー・オーストリア中銀総裁
『日銀にとって正しい行動は、市場を落ち着かせる事だ』
・ユンカー・ユーログループ議長
『円はゆっくりと、間違った方向に進んでいるG7、日銀、ECB、米国、FRBは「円」について更なる協調行動取る用意ある』
他にもあれこれとなにかにつけて『介入はまだまだあるぞよ』というニュアンスの言葉で口先介入・・・なにしろこれは会見でしゃべっているついでに行っていることなのでコストはほぼ0、このレベルでNODAさんもしゃべることが出来たら今頃85円を割ることすらなかったように思えてしかたがないです。
欧州、ドイツで毎年1度エッセンというボードゲームの発表会の様なものが有り世界中から新作が持ち込まれ愛好家達が参加しています。年に何種類かミリオンセールスになるゲームが生まれ、欧州ではわりと夕食後にちょっと家族でボードゲームを遊ぶ時間がある家庭があるのですが、幼少の頃からこういう環境で育った中の優秀な人達がトップにいるので駆け引きが上手いんだなと思います。
リスペクトに設定させていただいている佐渡島さんのつい最近の日記( http://minkabu.jp/blog/show/325555 )にてバフェット氏の発言についての記述があり極めて面白く読ませていただいたのですが、発言の行間を読むという意識をしていくといろんな事を感じられる様になるかなと思います。