1990年代前半、1ドル160円ほどまで円安に振れる。
その後1995年、1ドル80円前後の円高へ進行。
1995年1月阪神淡路大震災、ドル円相場は90円後半から100円前半。
3月から円高が急速に進んで1ドル80円前後をつける。
通貨相場はその国の経済力や国力を反映する、
これは上記のような事情を踏まえると説明ができない。
俗に言われている生損保の保険支払いによる外貨資産売却の円買いだが、
この金額は10円以上も円高に動かす力はない。
要因は、日本が経常収支黒字大国であることを踏まえる必要がある。
経常収支黒字分を外貨で受け取る企業や投資家が、
それを全て円にしようとすれば外貨売り・円買いが為替市場で生じる。
一方当然、反対サイドも存在するが、事情によって均衡点が円高にシフトする。
1990年代前半、日本の生損保を中心とした投資家がドル債投資を旺盛に行う。
85年プラザ合意以降、急激なドル安円高で大きな為替損失が生じる。
さらに株式は1989年をピークに、不動産も1991年をピークに下落。
海外資産もダウンサイジングに入った。
その結果、外貨の買い手が減少して円高が進行していった。
1990年代後半からは、キャリートレードやFXの為替ブームで円安へと戻りだす。
しかし、外貨買い円売りの投資家リスク許容度が低下すると、円高に振れる。
2007年夏サブプライム、2008年9月リーマンショック、円高が続いた。
この危機の震源地はアメリカで、相対的に安心できる日本の円が買われているという報道は、
真相から乖離している。
2009年後半から景気回復でリスク許容度も回復して、円安に振れた。
今回の円高の起因は、海外の投機筋を中心にした仕掛けという理解は正しいだろう。
危機→投資家の円売り持ち高の縮小→円買い→円高。
日本政府がG7協調での円売り介入は最適だった。
政府の行動とメッセージが適切であれば、不安と恐怖の連鎖を食い止めることができる。
記事抜粋。
http://www.nikkeibp.co.jp/ http://www.choushin.co.jp/
だめだ、全然よく分からん・・・・。