9501東京電力の株価がストップ高です。
東北関東大震災以前は2000円以上あった東京電力の株価が一気に3桁まで下落しました。
現在の東京電力の株価上昇はその反動と見られます。
東京電力の配当利回りも、株価が急落した事によって高利回りとなり、平時ならば非常に魅力的な利回りです。
では、ここで東京電力の株を買っても良いのか? と言うと、今は待ったほうが良いのではないかと考えます。
今回の東京電力福島第一原子力発電所の放射能漏れ事故は、今のところ先が見えていません。
消防隊や自衛隊による放水や、電源の回復など、復旧する方向ですが、結果ではなく経過です。
ほうれん草や牛乳等にも影響が出始めています。
もし何かがあれば急落の恐れはまだまだあると考えるべきでは無いでしょうか?。
東京電力福島第一原子力発電所の今後や、計画停電による業績の悪化見通し、更には近隣の被害に対する補償問題が発生してきます。
したがって東京電力のダメージが全く見えてこない今、東京電力株を買うには大きなリスクも伴います。
東京電力が倒産して無くなってしまうかは、電力需要が無くならない限り会社自体は存続しますが、最悪日本航空のような形に落ち着くかも知れません。
株主責任と言う大きなリスクがある以上、長期投資は時期尚早です。
今の東京電力の株価を動かしているのは、短期の投機資金のようなものと考えた方がよいので、それはそれで短期勝負で儲ける投資も有りだと思いますが、決して東京電力は必ず戻るなどと考えて、長期で持つと言うようなスタンスで考えない方がよいでしょう。
1番底があるならば、2番底の可能性も考えた方が良いのと、先週の安値が1番底かどうかは、今のところ分かりません。