東京電力が話題になっているのは知っていたのですが
18日の売買高が1位になったのは驚きました。
応援したい、配当利回りが6%を超えた等
買いたい理由もあるのでしょうが、
東京電力は今、買うべきではありません。
その理由ですが、主に3つあります。
1 地震前の状態に戻るための投資はいくらかかる?
2 過去の業績と有利子負債の多さ
3 放射能漏れに関する今後の賠償問題
細かいところまで話していくと山ほどあるのですが、
ちょっと考えただけでも、一企業がどうにかできる問題
ではないと思います。
逆張り投資家は、こういった暗雲立ち込める企業が売り
叩かれたときに買い向かうものですが、
それは一時的な問題やトラブルの時であり、想像を超える
大問題に対して買い向かうことはありません。
前期の業績や有利子負債を確認してみましたが、売上高5兆円
営業利益は2,844億円、利益余剰金が1兆8,812億円ありますが
有利子負債は7兆4,642億円となっております。
震災の落ち着きを取り戻した後、こういったお金絡みの話が
出てきますが数兆円規模で新たな資金が必要になるはずです。
そうなると実施するケースは増資か社債ですし、増資であれば
新株発行などの手段です。
最悪のケースを考えればJALのような展開もゼロでは
ありません。
http://saig.livedoor.biz/archives/1565963.html
(JALの上場廃止が決定する前に法的整理と予測
したブログ記事。
2009年10月16日の内容ですが、約2か月後2010年1月8日に
法的整理を容認する意向を発表。
19日に会社更生法の適用を申請し上場廃止となりました。)
私が残念だなと思うことは、目先の売買益や材料株にしか
目を向けず「その先にあるもの」に関心を示さないことです。
あなたが生涯でどれだけの富や金銭を得たいのか?
それを得る代わりに自分が何をするべきか?何を学ぶかと
真剣に考える人が少ないように感じます。
怠惰な人、思考しない投資家に待っているのは遅かれ早かれ
悲しい現実だけですのでご注意ください。
他にも有望な株はたくさんありますので、それを見つけることに
時間を割いてみましょう。
今回は厳しいことを書きましたが、参考になれば幸いです。
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