9月のひたすら右上一直線、もはやリスク管理した人負けの様な介入とは違い、日本以外は出だしだけの『ほへ?あんたたちやるきある???』とききたくなるような介入でした。しかし、これは月末まで毎日どこかで介入を行うから一日あたりのパワーがセーブされているのか、それとも実は協調介入はしたくないだけなのかはなんともいえないところ。欧州組の各国財務大臣、中央銀行総裁の頭の良さは日本の比ではないので9月の日本の様な結果的に『あれはなんだったのか?』とならないように考えて今日のあの結果という事も考えられるのでよりどちらになるのかわからないところです。
私個人としては朝方~夕方まででひとまずがっつりいただき、欧州時間でちょっと損切り、NYは飛び乗り飛び降りという状況でした。
介入のタイミング、そもそも『何時』ということで動き出すのか、『○○円○○銭』という条件で発動なのかは分からなかったが、近々に協調介入があると思っていました。協調介入になると思っていた理由は以下の通りです。
1-1 協調で無いということは他の国の同意が無いということ、他の国の同意無しにNODAさんが介入に踏み切れると思えない。
1-2 介入無しでは済まされない状況になった。
1-3 よって協調介入が行われる。
次にどうして欧米がこれに賛同することになったのか?と思った理由は以下のとおりです。
2-1 欧米が『賛同するか否か?』は結局のところ『欧米にとって介入が利益になるのかならないのか?』が全て。
2-2 日本の企業の多くは3月決算、この発表は5月の中旬までに行われるのでここで悪い数字が並ぶともう一度世界的に株安が発生する懸念がありこれを避けたい。
2-3 すでに震災(&民主による人災?)によって3月末の決算はほとんどの会社にとってマイナス、さらに為替差損まで発生すると3月決算が必然的にかなり悪くなる。。
2-4 欧州にとって、5月には欧州の国債の大量償還が待っていてここでEURの暴落が無いとはいえないのでさらに大きなショックは困る。
2-5 欧米にとって日本企業の業績が悪くなり、日本企業の欧米支社でのレイオフが発生し、失業率が悪化する要素を増やしたくない。
特に 2-2 ,2-3 ,2-5 が大きいのではないかと思っています。
同時にそういう状況なのである程度震災による損失をある程度埋められるくらいの想定為替レートを超えるラインまでは介入して騰げて繰るのではないかと思います。特に85円を割ると日本の大手製造業が苦しい状況というラインは上回るのではないかと思っています。
自然反発でこの線まで行くことがもはや難しいだけに介入が容認されたという環境のドサクサは重要でしょう。法人税の税収を減らさないためにもここは意識されてるのではないかと思っています。