ポイント
原油価格の上昇がダウ平均株価を抑え込みました。
米国マーケットを振り返る
プラスでスタートしたダウ平均株価でしたが、ザラバは一貫して軟調な展開となり、168.32ドル、1.38%の大幅安で終えました。
リビアの動揺が一段落となり、サウジアラビアの増産表明もあって、落ち着きを見せると思われていた原油価格が、大きく上昇したショックが大きかったと見られます。WTIの原油先物が100ドルを越えました。
原油価格に連動するはずの石油株が軟調に推移したところに、市場心理の悪化が示唆されています。エクソン・モービルが0.85%下落して、引け後の時間外取引では、さらに0.18%下げています。
14.50%と急騰したVIX指数に市場心理が悪化して、投資家がリスク許容度を低下させた様子が示されています。
原油価格上昇のショックは、バーナンキFRB議長が、インフレの元凶となる原油高のインパクトを注視していると述べたことも重なって、大きなものとなったように見えます。
原油高による景気と企業収益の低下が懸念されて、景気敏感株の軟調な展開も目立ちました。アルコアが3.68%の急落となり、引け後にさらに0.12%下げています。
加えて、ハイテクセクターも低迷しました。SOX指数(フィラデルフィア半導体指数)が1.93%下落しました。
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