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「廃車処分」の勧めに賛成 -老害政治一掃
「文藝春秋3月号」の随筆欄に塩野七生さんが『「廃車処分」の勧め』を書いている。フィレンツェの市長マッテオ・レンツィという36歳の若手政治家の主張を紹介しながら、我が国の有力政治家達が「リスクを負う勇気」がないとバッサリ切っていて小気味がいい。
塩野さんによれば、マッテオ市長は所属する民主党の大物連中から嫌われている政治家だ。それは「廃車処分」を主張しているから。「廃車処分」とは自動車に対して使われている言葉だ。修理したくらいではもう追いつかなくなった古い車は、廃車するしかないという意味。マッテオ市長はそれを政治家にも適用すべきだと主張しているのだ。
そして、この主張はフィレンツェの境を越えてイタリア中から相当な支持を集めつつあるという。こういう元気な若手政治家がいて、長老に嫌われながらも、国民的支持を得られつつあるとは、イタリアという国の政治環境がうらやましい。(ましな社会をつくれる可能性がたかまると信じるから)
我が国の政治でいえば、「廃車処分相当」の車が与党、野党をとわず走り回っているし、廃車処分をしようという勇気ある声を上げる若手がほとんどいない。それどころか廃車処分寸前の車に、一緒に走りましょうとすりよっている若手もいる。情けない。
塩野さんもいうように、「これでは、既得権益所有者だけに住み心地の良い社会になってしまう」と、翔年も思う。
翔年はこれまでも折にふれて老害政治の是正について書いてきたので、ここはこれ以上繰り返しません。
(参考)
2010/4/11 「老害政治はダメ! 若者に未来を!」
2009/10/29 「日本郵政の経営陣 - ひどい老害?」
2007/11/8 「大連立の談合 -密談大国」
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