リスク管理の話として多くの方が『ストップロス』『損切りライン』という話をすると思います。これは勿論極めて重要な大基本の1つ、負け金額の変動幅を小さく抑えるわけですから当然全体で
勝ちやすくなるのですが、やはり出来れば損切りする機会を減らしたいのが人の心理だと思います。
人はだれでも嫌なことはなるべく避けて通りたい、という本能を持っていますので
『損切りをして自分のお金が減るのを確定するなんてやりたくないね!!!!!』
というのが本音だと思います。私も損切りは打診の1枚で1pipsだって嫌ですし、腹が立ちます。(おかげで毎日反省会ばかりです)
しかし損切りを全くしないで勝つことはできません。
でも・・・損切りするとお金減るの確定だしいやなんだもん・・・
ほとんど全ての人が分かっているけど嫌だし出来ないで損する場面もあると思います。
株式をはじめた頃から『7割はメンタル+リスク管理』と思って居ました。仕事がゲームデザインでもあり、かつ『なんとか風』といえる様なゲームでなく、純粋にルールを0から考えて新しいゲ
ームを作りに向かうことが多い関係上ゲーム理論、人の心理状況に関しては常にウォッチングの対象となっているのですが、その中で『どうして人は損切りが嫌なんだろう?』と考えるようになりま
した。自分のお金が減るという理由とは別に本能に近いレベルで心理的にも嫌なんだと思うんです。
人は嫌な事からはなるべく遠ざかりたいという本能があります。なので損切りが遅れて損失が大きくなりやすいのです。
だいたい『損切り』というのは被害を確定するかわりにそれ以上被害を出さない!という方法なので『必ずお金は減ります!』好きになれるはずありません。
つまりは、『人は生まれながら損失が大きくなりやすいという宿命を背負って生まれてきている』んです。
『損切りなんて必要な場面自体が減る方法』があればかなり高い確率で損切りの必要な場面自体がそもそも減ります。ソフト開発という博打の様な事業とかなり共通点があるこのことについて86
年から考えているのですが、その中で編み出す事ができたFXにおける『腹が立たないで損切り出来る方法』、『損切り以前のリスク管理』について何度かにわけて書いていこうと思っています。
相場の専門用語やテクニカルの類、数式の類をほとんど使わないで説明できるシンプルな事で構成していく予定です。
6月に初めてどうにか1000倍以上にすることが出来た理由の大きな1つはこの面にあると思っているのですが、多くの方に役に立てば幸いと思います。