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パイオニアの10―12月期営業黒字は50億円

 [東京 9日 ロイター]  パイオニア<6773.T>は8日、2010年10―12月期の連結営業損益が前年比5倍の50億円の黒字になったと発表した。前年同期は10億円の黒字。前期までの構造改革の効果やコスト削減が寄与し、5四半期連続で利益を確保した。

 10―12月期の売上高は前年比1.7%減の1170億円だった。前期末のプラズマテレビ撤退や、今期の円高進行で減収となった。 

 10年10―12月期のカーエレクトロニクス事業は、国内や北米でOEMカーナビが落ち込んで、売上高が前年比減少。一方で、10―12月期のホームエレクトロニクスの売上高は、ブルーレイディスクドライブ関連商品が伸びて前年比増加。両部門とも営業利益は、コストダウンで増益を確保した。

 10年4―12月期の連結営業損益は117億円の黒字(前年同期は217億円の赤字)だった。1―3月期の営業損益は、引き続きカーエレやホームエレクトロニクスの改善を見込んでおり、53億円の黒字(前年同期は42億円の黒字)を見込む。11年3月期の連結営業損益は170億円の黒字(前年実績は175億円の赤字)で据え置いた。トムソン・ロイター・エスティメーツによる主要アナリスト8人の予測平均は162億円。 

 記者会見した小谷進社長は、10年10―12月期の営業利益について「社内の想定を上回る結果だった。1―3月期は保守的にみており、通期予想の170億円は達成可能だ」と述べた。 

 同日、同社は3月に予定している600億円の転換社債の償還を自己資金で賄うと発表した。資産売却を中心に確保した手元資金でカバーするという。11年3月期のネット有利子負債は、370億円まで削減する計画。前年同期は738億円だった。 

(ロイターニュース 村井 令二)

http://news.finance.yahoo.co.jp/detail/20110209-00000695-reu-bus_all
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