ジム・ロジャーズ氏講演会
2011年01月31日
ジム・ロジャーズ氏 グローバル・マーケットセミナー（みんかぶの案内のあったセミナー）
榊原さんはここで、中国の共産党崩壊は近いと思っているが、すでに10年サイクルの官僚支配の国になっており、以前の経済成長した日本とよく似ている。崩壊の可能性はないだろう。2025年前後に世界一のＧＤＰになる。ただ、インフレで中国もインドも８～10%近い成長は５～６％に鈍化していくだろう。
米国の国債を格下げすべきで、９５％は国内の投資家が買っている日本は4,5年は大丈夫だと、米国のデフォルトのほうが先だろう。ドルは70~80円のレンジ相場に変わるだろう。現在も日本、中国、韓国、アセアンなどですでに経済共同体の状態になっていて、域内貿易で58％もある。この20年で40％から増えた。ヨーロッパ連合は65%だがすでにその域に達している。ＴＰＰは米国のあせりだ。
ジム・ロジャーズ氏は日本が好きだ、日本は子作りすべきだ、移民を受け入れるのも嫌がる。今後中国の台頭で中国語を子供に教えるべきだ。インデックスを買う。欧米の株は買わない。新興国の株は売ったようだ。コモデティに投資すべき。商品と農業。日本は活用されていない農作地が問題だ。エジプトの崩壊があれば、イスラム原理主義の台頭で中東は不安定化する。
中国が戦争を仕掛けるかは、むしろ米国のほうがありそうだ。戦争になれば、コモデティが益々値上がりする。ＥＴＦで投資すべきだと。日本株はサンリオとサミーを買っている。
日本株は出遅れていてインデックスを買うべきだ。農作物、コモデティ、観光業界に注目、日本は良い自然や歴史をもっている。中国人は観光に来る。
消費税は上げるべきでない。政府の支出が多すぎる、削減すべきだ。
米国は1970年代の英国のようになるだろう。だからドルを一切持たない。住所も変えた。子供に中国語を教え、子供はコモデティしかもっていない。このところの天候不順で益々、コモデティは上がる。
感想：コモデティは確かにある程度もっていても良い。ＥＴＦで売り買いはできる。しかし、為替と同じで、上がったら売り、下がったら買う姿勢が一番いいのでは。銅の値上がりで商社は大儲けしているだろう。天候不順や戦争などあると一番儲かる。中期的には日本株は上昇するだろう。割安感がある。長期的には子供が増えない国は栄えない。3世代同居の必要性が叫ばれる。共稼ぎして、おばあちゃんが子供の面倒を見る福井のような国づくりが必要だろう。ここでいわれているのは、シンガポールにいる人にとって、コモデティは投資にいいということだ。円高が５０円４０円とも言われる中で実際に円に換算するとたいした値上がりでないことがわかる。実際この数年で日本国債を海外の人が買ったら米国では120円が80円だから約４０％のリターン、ブラジルにいたっては３~４倍だったということだ。世界でこんなに儲かる話はない。（Ｙ）
世界的な著名投資家、ジム・ロジャーズ氏と、元大蔵省（現財務省）財務官で青山学院大教授、榊原英資氏の講演会が３０日、東京都千代田区内のホテルで開かれた。投資顧問業のＢｉｚＡｓｓｅｔ（東京都中央区）が主催し、約４５０人が集まった。
と、元大蔵省（現財務省）財務官で青山学院大教授、榊原英資氏の講演会が３０日、東京都千代田区内のホテルで開かれた。投資顧問業のＢｉｚＡｓｓｅｔ（東京都中央区）が主催し、約４５０人が集まった。
「5年後には日本株に投資しないかも」
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110130/fnc11013017320002-n1.htm
