スケアクロウさんのブログ

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米国マーケットを振り返る 1月28日

お詫び

今日はコンピュータの不調と外出がかさなりご報告が遅れました。申し訳ありません。

ポイント

 エジプトの反政府デモが投資家心理を冷却したことから、ダウ平均株価は大幅に下落しました。米国株式市場は下げるきっかけを探していたようにも見えます。月曜日の日経平均株価はかなり下げてのスタートになりそうです。10,220円の近辺を想定しています。

米国マーケットの動向

 注目された10-12月期のGDP速報値は大きなインパクトもなく小動きでスタートしたダウ平均株価でしたが、すぐに下げ幅を拡げました。午後になると下げ止まり落ち着きを見せましたが、反発らしい反発もなく166.13ドル、1.39%の大幅な下げで終えました。



 午前中の下げが目立ったのですが、エジプトの反政府デモの動きが中とプ全体に拡大することを嫌気した影響が大きいと伝えられています。エジプトのヘルメス指数を見ると、急落が鮮明です。



 とはいえ、個人的には上昇を続けてきた米国株式市場が下げのきっかけを探していたような気がしています。

 加えて、慎重な業績見通しが嫌気されて、アマゾン・ドット・コムが7.22%の急落となった影響も大きかったように見えます。そのため、代表的なハイテク指標であるSOX指数(フィラデルフィア半導体指数)が2.81%下落していますが、午前中の下げが目立ちます。



 VIX指数は24.09%の急騰となり、投資家のセンチメントは大幅に悪化して、リスク許容度を低めています。



日経平均株価への示唆

 CMEの日経先物価格(円ベース)10,220円の近辺が、月曜日の日経平均株価の寄り付きのめどとなりそうです。



 金曜日の米国株式市場の下落の主要因を、アマゾンが牽引したハイテクセクターの下げと見るならば、日経平均株価のザラバでの一段の下げは限定的ではないかと考えています。少なくとも寄り付きの時点でかなり織り込まれると考えるからです。

 しかしながら、ムラバク大統領に対するデモに揺れるエジプトの問題の影響が大きいとすれば注意が必要かもしれません。エジプトの問題が中東全体に拡散して、地域の安定を脅かすという見方がマーケットの重石となるためです。原油価格の急騰がそのような見方を示唆しています。

 そうなると、大きく上昇を続けてきた米国株式市場の本格的な調整は始まったばかりということになり、日経平均株価の今後も予断そのため、を許さないということになります。

 そのため、現時点ではザラバでの一段の下落を想定しているわけではないのですが、油断は禁物と考えます。

 円高に振れてのスタートになりそうなドル円の動きにも要注意です。



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