1/25雑感(次の買い機会)

MDRさん
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月曜の日経平均は先週末の大きな下落が一段落し、反発しました。しかし上昇への力を持った動きとは言いづらく、少なくとももう少しの間は調整が続きそうな雰囲気です。少し先のことを見ますと、トレンドラインの下の支持線を下回るかどうかが今後の展開の焦点となりそうです。現在の上昇トレンドは比較的レンジの広いバンドを形成しており、下の支持線は今日現在で9,300円前後にあります。おそらくこの水準を簡単に割ることはないと思いますので、これから数日かけて9,000円台の半ばから後半の価格まで下がってくるようであれば万人にお勧めでき、初心者でも利益を出せる良い買いのチャンスとなりそうです。
今後の展開については以上のような見通しを持っていますが、現状は11月末からの三角持ち合いは予想どおり上に抜けたものの、その後の勢いが続かず一旦調整に向けて動いている、と言う形になっています。今回、三角持ち合いの時に買う決断を下した方は利益確定のタイミングが難しかったのではないでしょうか。優秀なトレードシステムであっても上昇幅が小さかったために売りのサインがうまく出ず、損失を出したシステムも多かったようです。
もちろん、高度なシステムであればちょっとやそっとの負けトレードが発生すること自体には何の問題もありませんが、運用者が初心者であった場合には負けトレードに耐えることができず、システムへの不安を持ってしまうことがあります。自分の持っているシステムがどんなアイデアの元に成立していて、利益を出せるのはどんな相場環境の時であるかをしっかりと認識していればこういった不安に駆られることはありません。高度なシステムを運用し、より多くの投資機会を得るためには、まず単純にシステムに従っていればいいと言う考え方を脱却し、システムへの理解を深めると言うことが重要な一歩となります。
さて、今週は昨日から今日にかけて日銀の金融政策決定会合、明日から明後日はアメリカでのFOMCが予定されています。また、国内指標は金曜日に12月の失業率と消費者物価が発表され、アメリカでは今日ケース・シラー住宅指数、金曜日に昨年第四四半期のGDPが発表されます。日本もアメリカも昨年のうちに打てる手は打ってしまっていますので、今週の金融政策決定会合やFOMCが大きな材料となる可能性は低そうです。一方アメリカの住宅指数とGDPは実体経済を直接的に表す重要な指標となりますので、予想値との乖離がないかしっかりチェックしておいた方が良いでしょう。
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