価格競争型企業の見分け方

坂本彰さん
坂本彰さん
日本は10年以上か、それより長い期間デフレが続いており
今後も続くだろうと私は思っています。

日本人の平均給料が下がり続けている時代なので当然では
あるのですが、あなたの保有株が価格競争型の企業ばかり
だった場合は資産が増えにくいのも確かです。

そこで今回は、自分の保有株が価格競争型の企業か
そうではないかの見分け方を紹介いたします。

それは業績発表書類の項目にある営業利益率の流れを
調べていくというやり方です。

過去の売上の伸び率と営業利益率の伸び率が同じくらい
であれば問題はありません。

しかし、売上高は伸びていても、営業利益率が下がっていたら
売上高を増やすために商品の価格を下げていることが
考えられます。

サービス業であれば、人件費や販売促進費などのコストが
増加していることが挙げられます。

小売店の場合、会社のIR情報で前年比の月次売上高を
発表している会社があります。

私の保有株でも月次売上高が前年比プラスで推移していた株が
いざ業績発表が出ると利益が前年比マイナスとなり、株価が
大きく下落したということがありました。

売上金額は上がっても、商品価格を下げて量を増やした
だけで利益やコストは増えていたわけです。

こういったコモディティ型企業は避ける教訓ともなった
事例ですが、売上高だけで判断していてはダメという
ことです。

その反対に、売上高に比べて営業利益率が伸びている企業も
あります。

これはコスト削減の結果が出た数字の場合も多いので
長く続くことはありません。

ベストなのは売上高と営業利益率の伸びが同じくらいの
会社、もしくは商品やサービスの値上げができる会社に
投資することです。

似たような製品、ライバル会社が多い業界は慎重に選択
すること、もしくは避けることです。

出来れば、まだ競争が起こっていない分野で投資先を探す
ほうが良い結果になるはずです。

http://saig.livedoor.biz/archives/2015187.html

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