スーパー太平記 カラー完全版『スーパー太平記』、一般の人では経験することのない裏社会を描いている。そんな世界の中でも人間らしさの出ているところが作品をおもしろくしている。漫画なんてそんなものか?これはドラえもんのような、未来から来た少年が、アイテムを取り出して使う話ではない。主人公"駒助"が未来からのヒントを頼りに自力で勉学、奉公に励み、社会のために立ち上がる。今の社会で失われつつある、思いやりと奉公精神の描写が、今を生きる私の心に響いたのかもしれない。 手塚治虫といえば、『鉄腕アトム』を描いた人。『ジャングル大帝レオ』、『どろろ』、『ブラックジャック』も描いた人。いずれもテレビで見たことはない。ブラックジャックが読売テレビ。その他はフジテレビ。さすがに手塚治虫にも、ブラウン管テレビがなくなることは予想できなかったようだ。それにしても、珍念はどこへ消えたのだろう。