12月の雇用統計プラス、マイナス拮抗

スケアクロウさん
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 12月の米国雇用統計は悩ましい内容でした。

 非農業部門雇用者の増加は10万3千人と、事前予想の15万人を大きく下回る一方で、失業率は9.4%とコンセンサスであった9.7%を大幅に下回ったためです。

 ドル円の動きを見ると、発表の瞬間には非農業部門雇用者数の動きに反応して、大きくドル安に振れました。しかし、すぐに戻り基調に転じています。失業率の改善を好感した動きのようです。



 結局のところ、プラス要因とマイナス要因が拮抗して、為替や株式市場に対する影響は比較的に限定的なものになりそうな様子です。

 個人的には、今回の雇用統計のインパクトが限定的であるにしても、株式市場はすでにかなり上昇を続けてきており、少なくともこの指標によって一段高を期待しにくくなったわけですから、材料出尽くしということで、頭打ちの展開になる可能性があると考えています。

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