投資初心者の不利な点

坂本彰さん
坂本彰さん
投資初心者が株で失敗する一番の原因は
「経験の少なさ」からくる曖昧な判断です。

株を始める時というのは、株価が十分に上がってから
参加する人がなぜか多いのです。

「株は安い時に買って、高い時に売る」

これは誰もが知っていることなのですが、実際に多くの
投資家は逆になってしまいます。

株価が上がり続けていると、まだまだ上がると思い
下がり続けていると、まだまだ下がると思うのが人の心理です。

つまり、株価が上がってきてから株に興味を持ちだし、
株を始めてしまう。

反対に、今は株価が安いから始めてみよう。

株価が暴落している、買うなら今だ、という人は
見たことがありません。

私の知人でも、日経平均株価が好調な時だけ
「株を始めようかな」と話をしてくる人がいます。

その人はまだ初めていないようですが、株価、つまり
数字が基準となってしまい、しかも高い時に欲求が
高まるようです。

しかし、これは経験がある人が読むと、かなり危ない
投資であることがわかります。

この時点で株を始めたら、自分の買値が株価の基準になり、
それが上下するたびに一喜一憂するようになるはずです。

株価は相対的なものですから、同じ会社の株価が100円の
時もあれば1,000円の時もあります。

経験を積んだ投資家であれば、景気、市況、業績の推移
により株価は動くものだと理解しています。

株価の評価も、自分が買ってからの期間ではなく、もう少し
長い期間を見ながら判断するはずです。

「株式を買う理由の最もバカげているのは
 値上がりしていから買うというやつです」

ウォーレン・バフェット氏の言葉ですが、これを一番
やってしまうのが投資初心者です。

「今が一番大丈夫」と本人は思って買うのですが、
その時がここ数年来の大天井だったということは
よくあります。

でも、経験がないため自分がどの位置にいるのか?

これから相場がどう動くのだろうかわからないのです。

本人は安値で買えたと思っていますが、大相場の小さい
谷間で買っただけかもしれません。

初めて株を買おうとしている人は、今の株価だけではなく
過去の株価と業績を事前にチェックしてから判断しましょう。

加えて、今の株価が安いかどうかの判断は株価よりも
PER(株価収益率)を調べることを強く薦めます。

http://saig.livedoor.biz/archives/2007091.html

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1件のコメントがあります
1~1件 / 全1件
kfjさん
☆サカモトさん

はじめまして。

> 株価が暴落している、買うなら今だ、という人は
見たことがありません。

世界の七不思議の一つ,と言っても過言ではありませんね。
私の認識とは真逆,天動説と言っても,過言ではありません
ね。

別に,いいけど……。(苦笑)
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