慎重な長期投資家

はるるっぴさん
素人のひとりごと日記です。

最近、いくつかの有名企業の冬のボーナスがなかったことを聞いた。
来年は、少しでも良いことがあるように願いたいと思う。

さて

予想通り中国人民銀行が利上げした。

教科書通りだと、中国の利上げは
ドル建て金(ゴールド)価格にはマイナス材料になるが
教科書通りになるかどうかわからない。

他のことでも言えることですが、教科書通りにならないときは
何か別の理由があり、注意を要する。



国際金融の仕組みをある程度理解している
長期投資家は、投資に慎重になっている。

(もちろん、今がチャンスと思っている長期投資家もいる。)

慎重な長期投資家の不安材料のひとつとして

「金融緩和」がある。

アメリカのQE2(Quantitative Easingのこと)
Quantitativeからクオンツと言う言葉が派生していると思う。

QE2による金融緩和により
「売り方」の買戻しも含め
株価が上昇している。

ヨーロッパのECB(欧州中央銀行)も我慢しているが
いずれ金融緩和して、今のようなブルトレンドになるかもしれない。

しかし、金融緩和をするとモノの値段が上昇し
特に中国などの新興国ではインフレが表面化する。

すると

新興国は、インフレを抑制するために
預金準備率の引き上げや、政策金利を引き上げて
金融を引き締める。

すると

今の上海A株のように株価が上昇しない。

(上海A株は、空売りの買戻しがまだないと思うが、くわしくは証券会社へ)

新興国が今の雇用の改善がない経済環境の中で
金融の引き締めをすると景気にマイナスになる。
(中国の金融の舵取りも難しいと思う。)

新興国の景気が落ち込むと
先進国の輸出が減り、先進国も困る。

もしそうなると、利益の多くを海外で稼いでいる
NYダウやS&Pの株価も上値が重くなる。

(日本株も同様のことが考えられる。)

今回の金融危機の出発点でもある
アメリカの住宅価格は
元の水準に戻っていない。

戻らないと、その先には、デリバティブの時限爆弾がある。

アメリカの長期金利(10年物米国債利回り)が上昇しているので
何のためのQE2だったか、わからない。(住宅ローン金利が下がらない。)

信用を担保とする「通貨」も信用がなくなってきている。

再来年くらいまでには、金融政策が限界になり
多くの人たちが信用している通貨の価値が目減りする
可能性を否定できない。

少々昔

旧ソ連のルーブルや
ブラジルのレアルの価値がなくなったとき
(ブラジルハイパーインフレの時)

人々はドルで支払いをすることができた。

今は、そのドルもユーロも信用がなくなってきている。

(その裏側に商品高がある。)

当時、ブラジルに仕事で行ったご年配の方の話をくわしく聞いている。
レストランに入る時と、レストランから出る時の値段が違っていたらしい。
だから、ドルか日本円で支払いをしたと聞く。

これからも短期的な株価の乱高下はあると思いますが
社会のために頑張っている企業(または、自分の好きな企業)を応援したい

長期投資家が、我慢して株式投資に慎重になるのは
それなりの理由がある。

しかし、出番があれば、損失覚悟で
好きな会社を応援したいとも思う。


おしまいです。
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