「男はつらいよ」の中での主人公寅さんの決め台詞の一つに「それを言っちゃーオシマイよ!」というのがあります。
そう言われてしまいそうなのが、「日経平均株価は、ダウ平均株価とドル円だけで決まっているように見える」というもの。
下の図をご覧ください。実は、すでに何度となく申し上げているのですが、日米株価乖離(日経平均株価からダウ平均株価を差し引いたもの)とドル円の動きを描いたものです。もちろん、完全に同じではありません。しかし、非常に高い連動性を見せています。特に、今年の連動性に高さは顕著です。
最近の動きを拡大してみると次のようになっています。
この連動性を前提として、1ドル82円台にある株価を見ると、どうやら12月3日の-1203.77ポイントというのが参考になりそうです。この日のダウ平均株価は11,382.09ドルでしたから、日経平均株価はそれより1203.77ポイント低い10.178.32円だったということになります。
現在のドル円は82.96円。12月3日に比べれば僅かに円安です。乖離を約-1200ポイントと見ると、現在ダウ先物価格が11,500ドル程度で推移していますから、日経平均株価はそれを1200ポイント下回る10,300円程度が居心地がよさそうです。現在のCME日経先物価格(円ベース)は10,305円となっています。
大雑把な議論ですが、もし明日の日経平均株価が円高を嫌気してザラバで大きく下げるようなことがあれば、状況によっては、反発した場合の目標値として頭に入れておこうと思っています。
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